メリークリスマス!!!
気はすみました? ではその4です。今日はどたばたギャグ漫画。
昔々、とある森の中に一人の魔女が住んでいました。ある日、その魔女が森の中を歩いていると、おくるみに包まれた赤ん坊が一人、置き去りにされていました。あわれに思った魔女は、その赤ん坊を拾い、自ら育てることにしました。初めての子育てに苦労するも、時は流れ、あの時の赤ん坊もすっかり成長し
(1巻 p4)
すっかり成長しすぎてしまったのです……
ということで、ピロヤ先生の『でこぼこ魔女の親子事情』です。魔女と拾われっ子と愉快な仲間たちが繰り広げるギャグ漫画。表紙を見て褐色黒髪ナイスバディがお母さん魔女、金髪子供体型が拾われっ子と思ったそこのあなた、逆です。
(1巻 p7)
これが正解。でこぼこ魔女なんです。
でこぼこしながらも二人は仲良し。娘のビオラ大好きの親バカ・アリッサに、母のアリッサ大好き娘バカ・ビオラ。その愛情が行きすぎ、時としてバカ親にバカ娘に成り果てるほどに、二人は仲良し。
愛は人を狂わせるなんてことを言いますが、
(1巻 p16)
うん、ママっ子だね。
こんな調子の親バカ娘バカギャグがテンポよく重ねられていきます。
それ以外にも、ファンタジー世界ゆえの設定や言葉を用いたワーディングが素敵。
(1巻 p13)
ちゃんと「還して」にしてるあたりに、つよいこだわりを感じて好きです。
ちなみに後ろの落書きみたいなのがフェニックスです。落書きじゃないです。ちゃんと作中最強レベルの魔法っぽいものを使ったり、不死性を備えてたりしてます。
個人的にはこの作中きってのマスコットキャラであるフェニックスが好きで、他の生命を「定命の者」扱いしたり、終わりあるものの気持ちがわからない「不死から目線」を発揮したりと、あまりにも超越存在。落書きみたいだけど。
軽快なかけあいで楽しく読めるギャグ漫画である一方で、捨て子だったビオラの出生に秘密が匂わされ、少しだけストーリー物の気配を感じさせもしますが、たいていはビオラのひどい魔術とフェニックスのなんかすごいビームでどっとはらいになるので、きっと重苦しくなることはないでしょう。
肩の力を抜いてどたばたした話を読みたいときにおすすめ。
現在3巻まで発売中。
comic-meteor.jp
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