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漫画の話です。

小林有吾

『アオアシ』想像の先の世界を楽しむために必要なものの話

先日の『アオアシ』最終巻に寄せた記事にて。 yamada10-07.hateblo.jp ここでは「想像を超える楽しさ」について書きました。曰く、想像力を持つことで人は成長できるが、その想像の枠を超えることで未知の面白さに辿り着けると。 ですが、ここでは言及してい…

『アオアシ』未知との遭遇 初めて気づかされるもの 想像力を超えた先にある楽しさの話

最終巻となる40巻が発売された『アオアシ』。アオアシ(40) (ビッグコミックス)作者:小林有吾小学館Amazon この先を見たい気持ちは起こりつつも、育成をテーマに描くのであればここでこう終わるのがベストだという判断は間違いないところ。当初は描く予定…

『アオアシ』セリフ内のカッコ書きによる、没入感の消失の話

新刊が出てやっぱり面白い『アオアシ』。ゲームの中で挫折と成長を重ねていく姿は見ていてワクワクしますね。昨日もつい既刊を読み返してしまい、寝不足気味です。アオアシ(37) (ビッグコミックス)作者:小林有吾小学館Amazon さて、面白い作品とはいえ、…

『アオアシ』思考の省エネ化と、アシトと北野の俯瞰の目の話

高校ユース決勝。青森星蘭戦がついに決着を迎えた『アオアシ』27巻。アオアシ(27) (ビッグコミックス)作者:小林有吾小学館Amazon 最新刊の発売日ですし、激戦の結末をここでは書きませんが、主人公アシトの今までが集約した結果だったとだけ言っておきま…

『アオアシ』サッカーとアドリブの、言語化の先の身体化の話

着々と読み進んでいる『アオアシ』。 現時点で21巻まで行ったんですが、読んでて色々考えが広がるところはあるのですが、中でも「これこれ!」となったのは12巻。読んでて膝を打ちました。アオアシ(12) (ビッグコミックス)作者:小林有吾小学館Amazonどこ…

『アオアシ』「つながる」ことの面白さ、気持ちよさの話

サンデーうぇぶりにて6巻まで解放されたのを機に、そこまで一気に読んだサッカー漫画の『アオアシ』。アオアシ(1) (ビッグコミックス)作者:小林有吾小学館Amazon実は以前、同じ作者の『ショート・ピース』を読んで面白かったので、試しにと1巻に手をだ…

『ショート・ピース』監督の「想像の域を出」る魅力と、「本音」の肯定の話

前回の記事でレビューした『ショート・ピース』。 世界よ、この素晴らしき人間たちに喝采を 『ショート・ピース』の話 - ポンコツ山田.com そこでの置き土産で、人が根っこのところで抱えている感情の肯定と、主人公キヨハルの「映画が俺の、想像の域を出な…

世界よ、この素晴らしき人間たちに喝采を 『ショート・ピース』の話

地方でそこそこの人気を博しながらも、上に行けないでいるバンドのボーカル・月子は、後ろ盾をしてもらっているライブハウスの社長からもっと売れ専の曲を作れと言われ、くさっていた。新曲のPVを作ろうとするも、予算も無いので、地元の高校の映研が賞を…