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漫画の話です。

「天才」

『ハチミツとクローバー』に見る「天才」の呼ばれ方の話

前回の記事で羽海野チカ作品の人称について触れましたが、今回はその流れで、『ハチミツとクローバー』のはぐの呼ばれ方の変化について考えてみます。ハチミツとクローバー 10巻セット作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/05/01メディア: …

言葉以外で与えられる、強さや「天才」の説得力の話

もう将棋漫画なんだかなんだかわからないところに行き着きそうなくせにどうにも面白い『ハチワンダイバー』。ハチワンダイバー 20 (ヤングジャンプコミックス)作者: 柴田ヨクサル出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/06/17メディア: コミック購入: 2人 クリ…

『昴』に見る、「天才」の人間関係の話 後編

後編です。前編はこちら。昴 (1) (ビッグコミックス)作者: 曽田正人出版社/メーカー: 小学館発売日: 2000/06メディア: コミック購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (87件) を見る前編では、「天才」である主人公・すばるの《師》と呼べる人間をピ…

『昴』に見る、「天才」の人間関係の話 前編

ちょっと前にtwitter上で、三等兵(@santohei)さんと「天才」についての話をした時に、三等兵さんが「「天才を孤立から防ぐのは《友達》と《仲間》」」ということを仰っていて、その言葉からふと考えたのが、バレエ漫画『昴』の主人公・宮本すばるの人間関…

「駆り立てるもの」が繋ぐ「天才」と「狂気」の話

当ブログでは天才に関する記事をいくつか書いていますが、そこにいただいたコメントでこんなものが。 (前略) 山田様は、しばしば結びつけて考察される、「天才」と「狂気」についてどうお考えになりますか。 以前の、「神様との約束」羽海野チカの天才観の…

水上悟志作品から考える、「奇跡の確信」から生まれる強さの話

※この記事では『戦国妖狐』5巻の内容にちょっと触れてるよ。未読の人は注意してね。戦国妖狐(5) (ブレイドコミックス)作者: 水上悟志出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2010/11/10メディア: コミック購入: 9人 クリック: 126回この商品を含むブログ (2…

日本橋ヨヲコ作品に見る人格としての天才の話

Something Orangeのkaienさんの記事を読んで思ったことを少々。 天才とは何か本気出して考えてみた。 - Something Orange これらの文章を読んだうえにぼくなりの天才の定義をまとめるなら、あるものごとに対し、常時、どうしようもなく異常にハイコスト、ハ…

「神様との約束」羽海野チカの天才観の一類型の話

羽海野チカ先生の天才観が少し垣間見えた話を軽く。 羽海野先生の連載作品である「ハチミツとクローバー」と「3月のライオン」には、天才と呼びうるキャラクターが出てきます。前者には代表的なところではぐ美と森田(二人については過去記事;漫画で天才は…

漫画で天才はどう描かれるのか、「ハチクロ」と「バガボンド」を例に考えてみる話

ハチミツとクローバー (10) (クイーンズコミックス―コーラス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/09/08メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 156回この商品を含むブログ (813件) を見る「ハチクロ」のメインキャラクターは、竹本…