ポンコツ山田.com

漫画の話です。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

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この記事昔書いたものじゃありませんか? はい、そのとおりです。昔のサイトで今年の五月くらいに書いたものですが、その時点では「モンキーターン」を半分くらいしか読んでいなかったので、「モンキーターン」についての考えが不十分だったのと、「とめはね…

「日本橋ヨヲコ」ワールドの、縦横のつながりについて

日本橋ヨヲコ先生の「少女ファイト」が、TVブロスの「2008ブロスコミックアワード」の大賞に輝かれました。謹んでお祝い申し上げたいと思います。 それはそれとして、日本橋先生のほとんどの作品は、同じ世界を共有していることを一つの特徴としていて、短編…

「とめはねっ!」に見る、河合克敏の物語構造の転換

とめはねっ! 4―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)作者: 河合克敏出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/11/28メディア: コミック購入: 9人 クリック: 91回この商品を含むブログ (157件) を見る四巻発売記念、及び、以前の時点では半分くらいまでしか…

「3月のライオン」の「優しさ」。あとタイトルについて。

3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/11/28メディア: コミック購入: 13人 クリック: 80回この商品を含むブログ (636件) を見る「ヤングアニマル」で連載中の、羽海野チカ先生の将棋漫画。前作の「ハチ…

終わらない物語の終わり

好きな作品がずっと続いてほしいと思うことは人情ですが、それとは別の感情で、最終回を見てみたい、という気持ちは理解されるものでしょうか。それも、終わり方が見えない作品、どのようにでも終われる作品の最終回を見てみたいという気持ちは。 例えば「ワ…

「エマ」に見る、細部に宿る魂

エマ 10巻 (BEAM COMIX)作者: 森薫出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/04/25メディア: コミック購入: 5人 クリック: 213回この商品を含むブログ (246件) を見る19世紀、ヴィクトリア朝時代の英国。そこには厳然たる身分社会が存在していた。 「…

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映画的なアクションなら新井英樹先生が上手いですね。 http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/rin/01/001.html ザ・ワールド・イズ・マインも凄かった。 なるほど、20p目のコマなんか面白いですね。まだ新井先生の作品はまともに読んだことがない…

近視的な損得勘定

社員が遅刻しやがったので反省文を読ませyoutubeにうpしてみた社員の遅刻に対する罰則は、何のために規程するのか。なんのかんの言ったところで、最終的には「会社の利益のため」というところに落ち着くはずです。会社という営利追求集団が定める規則である…

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BLACK LAGOONは僕も好きですねェ。もっとも、僕はアニメだけで漫画の方は見た事無いんですけどね。 漫画も面白いですよ。私は逆にアニメを見たことがないのですけど。アニメもやっぱりバタ臭いんでしょうか。 手書きセリフの考察面白かったです。これに特徴のあ…

「BLACK LAGOON」に見る、映画的な漫画構成 後編

BLACK LAGOON 8 (サンデーGXコミックス)作者: 広江礼威出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/19メディア: コミック購入: 15人 クリック: 97回この商品を含むブログ (178件) を見る昨日の続きです。 「BLACK LAGOON」に見る、映画的な漫画構成 前編 - ポン…

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三千世界の鴉 大変勉強になりました。熊野神社の起請文や鴉は知っていましたが、両者が結びついてるのに気がつきませんでした。 古典文化は、現在の私たちが考える以上に、意外なところで地方の民俗と通じ合っていますよね。そういうのをせこせこ調べるのも…

「BLACK LAGOON」に見る、映画的な漫画構成 前編

BLACK LAGOON 8 (サンデーGXコミックス)作者: 広江礼威出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/19メディア: コミック購入: 15人 クリック: 97回この商品を含むブログ (178件) を見るサンデーGX誌上で連載中のガンアクション作品。濃密に立ち込めるアメリカ…

トーキョー博物誌/日高トモキチ

トーキョー博物誌―東京動物観察帳〈1〉 (産経コミック)作者: 日高トモキチ出版社/メーカー: 産経新聞出版発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 58回この商品を含むブログ (16件) を見る今は亡きコミック・ガンボで連載されていた作品で、単行…

よしながふみ作品に見る、二次元から漂う美味しさ

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/21メディア: コミック購入: 41人 クリック: 221回この商品を含むブログ (465件) を見るよしながふみ先生の最新刊です。過去のレビューはこちらから。 きのう何…

日本語話者の言語処理と、漫画の台詞と映像の処理

街場の教育論作者: 内田樹出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2008/11/15メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 114回この商品を含むブログ (128件) を見る昨日の記事(参考;むんこ作品に見る、フキダシのない手書き台詞のニュアンス(そしてそこから見るむ…

むんこ作品に見る、フキダシのない手書き台詞のニュアンス(そしてそこから見るむんこ作品の特徴)

らいか・デイズ 7 (まんがタイムコミックス)作者: むんこ出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008/11/07メディア: コミック購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (42件) を見る以前の記事(「WORKING!!」に見る、フキダシのない手書き台詞のニュアンス…

二次創作の私的悩みどころ

以前、たまごまごごはんさんのサイトで、サナギさんありがとう企画〜バスよりもメロスよりも早いよ〜(一次発表、二次発表、三次発表 イラスト部門、三次発表 テキスト部門)というのをされていまして、私もそこに記事を寄稿させていただいたんですが、そこ…

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ジャンプは漫画家もそうだが、なにより読者を育てないのが最大の弱点 作品の傾向を見ると、ターゲットの層が昔より確実に狭いですからね。かつては原哲夫先生や本宮ひろ志先生、画太郎先生などが連載していたわけですし、「こち亀」ももっと硬派でした。そう…

ジャンプシステムはともかく、「サムライうさぎ」をもう一度読み直してみよう

サムライうさぎ 8 (ジャンプコミックス)作者: 福島鉄平出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/11/04メディア: コミック購入: 1人 クリック: 179回この商品を含むブログ (35件) を見る前回の記事(参考;「サムライうさぎ」打ち切りをきっかけに、ジャンプシス…

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個人的に手書き台詞が多く上手いと思うのは西森博之先生ですね。 ああスイマセン、西森先生の作品はまともに読んだことがないんですよ。今度読んでみます!

そこをなんとか/麻生みこと

そこをなんとか 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)作者: 麻生みこと出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/03/05メディア: コミック購入: 7人 クリック: 132回この商品を含むブログ (97件) を見る急激な司法制度改革のために、エリートであるはずの弁護士が大量に…

「WORKING!!」に見る、フキダシのない手書き台詞のニュアンス

WORKING!! 5 (ヤングガンガンコミックス)作者: 高津カリノ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2008/04/25メディア: コミック購入: 7人 クリック: 51回この商品を含むブログ (109件) を見る原則として、日本の漫画は絵と文字でできているとは何…

「GIANT KILLING」に見る、開放的なキメゴマ

GIANT KILLING(7) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/10/23メディア: コミック購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (123件) を見る漫画で普通キメゴマといえば、デカゴマでドアップだと思います。さらに…

感想と批評の違い 〜"why"と"how"の壁

このブログで主に漫画の感想やらなんやらを書いている私ですが、カテゴリーには「雑記」と「レビュー」、二つあります。前者は批評性の強いもの、後者は感想の性格が大きいもの、という風な差があるんですが、この二つの違いってなんなんでしょうね。 感想と…

努力と、才能と、才能となる努力と

もちろん努力や才能を画一的に数値化することなどできないことは前提の話なんですけど、作品(能力)のクオリティは、足し算した努力に才能を乗ずること(5pの才能をもつ人が10pの努力をすれば、50pの作品ができる。大雑把に言えば)だと思うんですよ。こ…

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はじめまして、座ブトンです。ハルナさんに関するレビューで私のイラストに触れて下さり、ありがとうございます。第二次発表で掲載されたものはどれもシャーペン画の未完成な落描きで薄くて見辛い状態で送ってしまい迷惑だったかも‥落ち込んでおりましたが、…

「ヨコハマ買い出し紀行」と「カブのイサキ」の違い 〜そっと置かれる小さな「意味」

芦奈野先生の作品といえば、代表作の「ヨコハマ買い出し紀行」、最新作の「カブのイサキ」が有名どころですが、そのどちらの作品にも通じる作風として、「とてものんびりとした空気」があります。どちらの作品を読んでも、今の私たちの世界から地続きではあ…

「らいか・デイズ」に見る、「外部性」の獲得と人間の成熟

らいか・デイズ 7 (まんがタイムコミックス)作者: むんこ出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008/11/07メディア: コミック購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (42件) を見る巻が進むごとに、主人公の来華だけでなく、各キャラの照れ照れ描写が増え…

むんこ先生料理できないんじゃないか疑惑

先日「らいか・デイズ」の七巻が発売の運びとなったむんこ先生ですが、「むんこ先生は料理ができないんじゃないか?」という疑惑が私の中に湧き起こりました。 論より証拠の画像群。 (らいか・デイズ 七巻 p65) (同書 p68) どう考えても持ち方がおかし…

トクマルシューゴ

ちょっと今日は簡易更新。最近お気に入りの曲だけ置いときます。 Shugo Tokumaru - Parachute よかったんでCDも買っちゃいました。 テクニカルなんだけど素朴で、微妙に退廃的な感じが素敵です。 お気に召しましたらお願いいたします。励みになります。 一言…