ポンコツ山田.com

漫画の話です。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『からくりサーカス』描かれる家族の特殊さと、主人公たちの特殊さの話

久し振りに『からくりサーカス』を読み返して。 ルシールの最期、ジョージの最期、フランシーヌ人形の最期が感動シーン三強だなー(次点でアルレッキーノとパンタローネの最期)とか、リーゼとエレオノール(幼少期)がかわいい二強だなー(次点で百合とれん…

『おおきく振りかぶって』三橋・阿部の関係の変化とそのきっかけの話

最新刊である20巻が発売された『おおきく振りかぶって』。おおきく振りかぶって(20) (アフタヌーンKC)作者: ひぐちアサ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 84回この商品を含むブログ (44件) を見る目標を具体…

クソ凶暴な女子が切って刺して撃って殺して 『デストロ246』の話

南米の最貧困地域で拾われた後にとある「施設」で殺人を教育され、現在は雇い主の許可の下で日本の高校に通う翠と藍。「文部省教育施設特査」という肩書を持った女子高生殺し屋、的場伊万里。ヤクザの娘にしてとある麻薬ルートの元締め・苺と、その「両腕の…

『GIANT KILLING』『宇宙兄弟』声援が押す誰かの背中の話

新刊の発売された『GIANT KILLING』。GIANT KILLING(25) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (35件) を見る前巻から続くサポーターの過去話…

切り取られた恐怖の断片 繋がる恐怖の糸 『後遺症ラジオ』の話

普通の人達が普通に住んでいる日常。でも、一皮剥いたすぐそこに見知らぬ恐怖は転がっている。それはまるで、ラジオのチューニングが偶々あうかのように、唐突に現れる。そして、何か聞こえたと思った時にはもう遅く、ダイヤルの行き過ぎたラジオはノイズし…

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いつも楽しく拝見してます。 『春はあけぼの月はなう空もなお』 ラスト2話でようやく清少納言と藤原定子をオーバーラップさせてることに気がつきました。 人の日々の思いは1000年経っても根本的には変わってないことを改めて感じます。(同時に『大奥』8巻…

『ゴルゴ13』に見る、コマ分割による情報優先度の変化の話

『ゴルゴ13』と言えば、巻数が多い作品、連載が長寿である作品として、『こち亀』と共にしばしば名前が挙がりますが、連載が長いだけあって、様々なコマ使いが見られます。今日はその中で、なるほどと思った一つをご紹介。ゴルゴ13 (Volume88) BEST BANK (SP…

拍手レス

記事、楽しく拝見させていただきました。 へクマティアル兄妹の差異を改めて認識できて、アニメ二期に向けて胸が熱くなる様な、そんな感覚です。ありがとうございました! 楽しんでいただけたようで光栄です。 『ヨルムンガンド』はいい意味で説明不足であり…

ピアノでつながるすれ違いの二人『ゼッタイドンカン』の話

バイエルが終った程度の腕前にもかかわらず、それでも部内では一番上手いからと、合唱部での伴奏係を押し付けられた女子高生・瀧歌音。音楽室のピアノで練習するも一向に上達せず、ひどく落ち込んでいたのだが、そこに現れたのはクラスメートの男子・中森。…