ポンコツ山田.com

漫画の話です。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

拍手レス

【『よつばと!』から考える一コマ内の会話のルールの話】を読んで感銘を受けました。 普段スイスイっと読み進めてしまうところに、こんなに技術が使われているとは、まさしく目からウロコでした。 自分が普段意識せずに受容しているものの中に実は細密なル…

超能力ロリ少女が出会ったThe 頑固爺『アリスと蔵六』の話

新宿に仕事場を構える初老の男性・樫村蔵六。曲がったことが大嫌いで、子供に説教代わりの拳骨をぶん回すことも厭わないそんな彼は、ある日、フリフリのドレスを着た金髪の少女・紗名に出会った。彼女は奇妙だった。場違いな格好。不自然な挙動。ピントの外…

拍手レス

よつばと!最新刊よかったですね。 どれもよかったですが、特にキャンプの話は幸せをひしひしと感じてじんときました。 山田さんのおっしゃる多幸感という言葉、まさにこの作品にぴったりの表現だと思います。 非日常の中でいつも以上にテンションの上がって…

『よつばと!』から考える一コマ内の会話のルールの話

現在日本の漫画のほとんどは、フキダシ内に文字を書くことでキャラクターの発言とし、会話を表しています。そこにはいくつかのルールがありますが、その中の一つに、「一コマ内の会話は一往復以内」というものがあります。A・B二人のキャラクターがいるとし…

『よつばと!』「第四の壁」を越え読み手を見つめる(気がする)よつばの話

実に16か月ぶりの新刊で、月刊と週刊を比べるのはナンセンスだけどそれって下手すりゃ『HUNTER×HUNTER』より待たされたんじゃ、などとかすかに思いつつも、いざ読めば面白くてしょうがないわけで、もう好きになったもん負けですよね。そんな『よつばと!』。…

三人の女が荒ぶる叛逆ずべ公アクション『ベアゲルター』の話

新堂九良彦が立ち上げた「噪天会」は、ヤクザ組織としては新興かつ末端でありながら多額の金を稼いでいる。その資金源となっている石婚島いしくなぎじまの秘密を探ろうと懸巣組は、彼らの船に発信器を忍ばせ取引を監視させた。噪天会と、取引相手の謎のドイ…

料理男子によるほっこり食卓『まかない君』の話

大学に通うため上京してきた浩平は、凛・佳乃・弥生の従姉三人が住む一軒家でお世話になることに。共同生活ということで彼に割り当てられた家事は料理。前料理担当の前任だった弥生による呪わしき惨状に辟易していた三人の食卓に、今救世主が舞い降りる……ま…

狐・狗・狸の三人娘が生きるオカルト世界『√3=(ひとなみにおごれやおなご)』の話

「大召喚」。「災禍の魔術師」と呼ばれた者が起こしたそれは、魔界異界・悪魔妖怪を現世に呼び出した。世界が一変したのは人間も、悪魔妖怪も同じ。世界は混沌の只中へ突き落された。が、十数年も経てば慣れる。人も悪魔も妖怪も。かつての異邦人はいまや隣…