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漫画の話です。

篠房六郎

「百舌谷さん逆上する」に見るコメディの下で渦巻く「濁り」の話

前々回の記事で、キャラクターの生命力を賦活する「濁り」というものを「G戦場ヘヴンズドア」を基にして考えてみましたが、今回はそれを「百舌谷さん逆上する」に援用してみたいと思います。百舌谷さん逆上する 4 (アフタヌーンKC)作者: 篠房六郎出版社/メー…

俺はなぜ「百舌谷さん逆上する」をまだ語れないのかという話

「語りえぬものについては沈黙せねばならない」と言ったのはウィトゲンシュタインだが、その言葉を聞くと、では語りえるとは何かということも同時に思わずにはいられない。 対象について雄弁に説明ができることなのか。 自家薬籠中のものとして知り尽くして…