『シン・ウルトラマン』見てきたマンによる感想です。
前提その1:ウルトラマンの谷間世代。リアタイで見てないし、そもそもまともにウルトラマンシリーズは見てない人間。
前提その2:『シン・ゴジラ』が百億点だった人間。
それを踏まえて以下感想。
- 「シン・ウルトラマン」の題字でいきなりアガった。
- 赤地に白字であの書体。直接知らないはずなのに、なんであんなに緊張感を掻き立てるんだろう。
- いい意味で、おどろおどろしさがある。
- 冒頭のダイジェストあらすじはすごくよかった。ギリギリ文字を読めるくらいのテンポなので必死に画面を追って、緊張感がその意味でいや増した。
- 最近、人間には情報の摂取の仕方として、①聴覚型、②映像型、③文字型の三種類がいる、という話を見たけど、明らかに③に属する自分としては、高スピードで表れる文字情報には食いつかざるを得ない。他の種類の人にとってはわからないけど。
- 子供の頃は怪獣と戦う人間すげえって(直接観たわけでもないけど)思ってたけど、大人になって改めて見ると、本作が自衛隊とかの描写をなるべく忠実にやってるおかげで、本当にあのサイズの生物に対して対抗できるのか、ちょっと疑問に思う。
- 疑問というか、不思議というか。ネガティブな意味でなく、純粋に「できるのかな?」という思い。
- そういえば、結局禍威獣が日本にしか出現しない理由って直接描かれなかったよね。
- 後述のメフィラス星人が日本にいたからってことなのかな。
- あいつ日本に馴染みすぎだろ。
- 後述のメフィラス星人が日本にいたからってことなのかな。
- TLで見た「シンエヴァっぽい」という感想。わかる。
- 最初に本格的に描かれた第七号禍威獣ネロンガとの戦闘。
- シンゴジ大好きっ子としては、この倍の尺を使って禍威獣大暴れをやってくれてよかったんですがね。
- ミサイルを電気エネルギーで破壊してたけど、効率クッソ悪そう。
- 禍特対の面々の披露。
- 正直、本作の最大の不満は人間の役者の演技の棒っぷり。
- 棒読み的な演技はある意味でシンゴジに似てるんだけど、そのクオリティが段違い。悪い意味で。
- セリフの専門用語が言葉として馴染んでいないというか、言葉が上滑りしていた感じが強い。なんでだろう。
- 限られた禍特対の面々しかそういう言葉を使わなかったから、作品全体として言葉がなじんでいなかったのかもしれない。
- 役者の力量もあるんだろうけど。
- セリフの専門用語が言葉として馴染んでいないというか、言葉が上滑りしていた感じが強い。なんでだろう。
- 禍特対のオーバーアクションが、一般社会に馴染めない尖ったはみ出し者というよりも、ただの演技くさい人という印象に終わってしまっている。
- シンゴジだと、「はみ出し者」たちの人数が多く、かつ後から召集されたものというイメージを与えることに成功していた気もする。単にそういう設定の人ではなく、ストーリーの流れで存在が許された人というか。
- 子供を助けに行くのは禍特対ではなく自衛隊員の仕事では?
- からのウルトラマン初登場。
- その立ち姿に巨神兵を思いだした。シンゴジの前にやってた方のやつ。
- 体表がすっごいヌメヌメしてる。
- 飛び去るあの姿勢、めっちゃ不自然でめっちゃいい。
- その立ち姿に巨神兵を思いだした。シンゴジの前にやってた方のやつ。
- シンゴジ大好きっ子としては、この倍の尺を使って禍威獣大暴れをやってくれてよかったんですがね。
- 長澤まさみこと浅見登場。
- 八号禍威獣ガボラ。
- ドリルはロマン。
- でも、地底を進むのは効率悪いよな。
- 倒した後抱えて飛んでったけど、どこに持ってたんだろう。
- 次元の狭間(作中の名称忘れた)だろうか。
- ドリルはロマン。
- 外星人二号ザラブ。
- 外星人零号メフィラス星人。
- ブランコをこぐ大の大人ってちょっとした都市伝説。
- 尋常な地球人ではないことがよく伝わるシーンだ。
- あと、大人になって乗るブランコって怖いぞ。マジで。
- しかしお前日本に馴染みすぎだろ。
- 鼓腹撃壌とか捲土重来とか「河岸を変えようか」とか「大将、お愛想」とか、生粋の日本人でもそういわんぞ。
- 浅草で飲んだ後に、メフィラスが(たぶん)いったんおごろうとして、自分の財布を見て「割り勘にしよう」と提案。IQ一万なら自分の財布の中身くらい把握しとけ。
- その直後、神永が浅見に電話をかけたとき、「今どこにいるの!」と叫ぶ浅見に、「浅草の飲み屋に来てくれ」「飲み屋で支払う金がない」って絶対言うと思ったのに、言わなかった。とても残念だ。
- 浅草で飲んだ後に、メフィラスが(たぶん)いったんおごろうとして、自分の財布を見て「割り勘にしよう」と提案。IQ一万なら自分の財布の中身くらい把握しとけ。
- 鼓腹撃壌とか捲土重来とか「河岸を変えようか」とか「大将、お愛想」とか、生粋の日本人でもそういわんぞ。
- ブランコをこぐ大の大人ってちょっとした都市伝説。
- 巨女出現。
- 私と同世代の諸兄はみな、ウゴウゴルーガのOPを思い出したことでしょうが……
- vsメフィラス星人。
- こういうのをさ、もっと長尺でさ、やってくれていいんだよ!!
- ゾフィ来襲。
- 負けたウルトラマンとゼットンがもたらす未来に絶望する人間。
- 滝がああいう態度をとるのはリアルだろうけど、でもリアリティはなくて、ああいうシーンをぶっきらぼうにいれっちゃったもんだから、全体的に人間ドラマむしろ薄っぺらくなる。
- リアルとは、現実にそうなる(蓋然性が高い)こと。リアリティとは、現実にそうなるだろうなと受け手に思わせること。現実にはそうなるだろうことでも、そうなるだろうと受け手に思わせられなければ、受け手は納得できない。
- 何度もシンゴジと比較するのも何なんだけど、シンゴジは全編通して人間がゴジラに対して必死で抗おうとしているので、その抵抗の仕方が現実にはおこりえないようなヒロイックなものだとしても、「彼らならそうできるだろう」と思わせる力(描写)がある。
- ところで、現実を忘れるにはやはりストゼロなのか。
- 滝がああいう態度をとるのはリアルだろうけど、でもリアリティはなくて、ああいうシーンをぶっきらぼうにいれっちゃったもんだから、全体的に人間ドラマむしろ薄っぺらくなる。
- ゼットンとの二度目の対決に赴くウルトラマン
- 次元の狭間でのマンとゾフィの対話。
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- その前の、木っ端のように振り回されるマンがかわいい。
- しかし、セリフで説明してる感が否めないんだよ……説得力がないんだよ……
- 帰ってきた神永に降り注ぐ浅見の涙。ご褒美感がないのが悲しい。本当に悲しい。
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- エンドロール。
トータルとしては、損をしたとは思わないけど自分が期待していたものではないし、もう一回見ようという気にはならないな、って感じです。
タイトルの通り、特撮部分が物足りなくて、人間ドラマ部分が余計に感じられた、という印象でした。どっちつかずというかね。たぶん意図的ではあるんだろうけど、シンゴジよりも(個)人を描こうとしていて、で、それが自分にはかえって余計に思えてしまったんですわ。それを表現するなら、もっと腰を据えて、そういう演技のできる人をそういう演技指導の下でやってほしい。もしくは、特撮に全振りしてほしかった。ぬーん。
ちなみにこっちは絶賛してるシンゴジの感想。絶賛。
yamada10-07.hateblo.jp
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