はじめまして。失礼します。
宇宙兄弟というマンガを知ったのは昨年の暮れです。今はネットで1話からTV版を観ており、今更ながらハマりかけています。
シャロンおばさんの言葉、とても印象的です。(ついでながら役柄にぴったりの池田昌子さんの美声も)
おっしゃるとおり、作者の人生経験値が登場人物の発する言葉になって表れ、読む者、聞く者、観る者に響いてくるのですね。
今、そんな面白くて素晴らしいものにハマりかけてる自分が嬉しく、終わりかけの正月気分のドサクサに紛れて、こちらにコメントさせていただきました。
ありがとうございます。
『宇宙兄弟』はきっと、子供が読んでも「(自分とは違う)大人が夢を目指す話」として面白いのでしょうが、主人公たちと同じ大人が読むと、それぞれの読み手が持つ、夢に対する実現と挫折とが入り混じった感覚が、キャラクターたちの言葉にそれぞれの重みでもって響いてくるのではと思います。作品は変わらなくても、読む人間が変われば受け取り方が変わる。それがずっと続くものが「いい作品」と呼べるのでしょうね。
あたしも死刑囚042を読みました。
最初読んだ時は感動しかなかったです。
でも何回か読み返すうちに椎名さんが言っていることばなど、最もだなと思いました。
感情を無くした死刑囚に対する最初の椎名さんの考えは最もだと思います。
徐々に椎名さんの心境も変わっていきますが椎名さんの心境の変化は田嶋が変えたものだと思います。
田嶋が変えたというより田嶋自身の本能が変えたと思います。
椎名さんのカウンセリングの成功したのは椎名さんの本能も関係しているのではないかなと思います。
結局何を言いたいのかよくわからなくなってしまいましたがあの本に出会えてよかったです。
もっともっとたくさんの人に読んでもらいたいです。
「深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている」ではないですが、何かを理解しようと向き合えば、その向き合い方でその人の人となりが露わになり、大なり小なり変化は出てくるのだと思います。それが人間を相手にするものならなおさらで(あるいは、そのような変化を極力小さくしようとする、自分の理解しうる範囲に留めようとするのが職業的カウンセラーなのかもしれませんが)。別の人間が田嶋をカウンセリングすれば、漫画に対してメタ的に言えば、椎名のキャラクター設定を別の形で造形すれば、結末もまた違った形になったでしょうね。
全5巻とお手頃な量なので、是非多くの人に手に取って欲しいです……。