- 作者: 桜場コハル
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: コミック
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この漫画の最大の特徴は、妙に動きのないその絵だと思います。
初期はそうでもないんですが、だんだん回を重ねるにつれ(そしてそれは各キャラクターの見た目の大人び方に比例していくのですが)、その特徴が際立っていきます。
説明するのが非常に難しいので、理解してもらえるかが不安なんですが、普通の漫画に比べて、コマの中でキャラクターが動いている感じがやけに少ないんです。これは躍動感がないとかそういうマイナスなイメージではなくて、動作の一瞬を切り取ったストップモーションのようだということです。
アニメーションの原理はパラパラ漫画ですが、その連続する絵の1コマを切り取って(紙面上の)各コマに配置する。それも、あえて動作が大きく変わっているところを選んで。だから、各コマ毎で連続感が生まれず、他の漫画では見られない奇妙な「間」が存在している。
他にも、集中線などの効果線、オノマトペがほとんどないことが、そのコマ内での時間の経過を殆ど感じさせないために、そのような効果を生み出している気もします。
そんな感じです。伝わるかな?伝わんないな。読み返して自分でもこれだけでは何を言ってるのかよくわからないもの。
だから、ちょっとこれは一度読んでみて、「ああなるほどそういうことか」と感じてみてほしい。読んでみれば、言いたいことはわかると思いますから。
形式は、一話につき10ページ程度の短い読みきりタイプ。絵は、余計な線が殆どないすっきりしたもの。そんで非常に登場人物がかわいらしい。かわいいというか、すっきりしていると言う意味での「きれい」という方が正しいかも。
他の漫画には見られないこの独特な空気のなかで展開されるちょっとシュールなギャグは、一度味わってみてもいいと思います。
ちなみに、去年の秋から今年の春までアニメ放映中。連続して放映しているけど、途中で製作会社が変わると言う珍しい番組です。私は前期の会社のほうが、原作への愛を感じられて面白かったです。
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