『よふかしのうた』6巻後半の感想の話

  • 第54夜。ドキッ!男だらけの銭湯大会!
    • 吸血鬼のなり方(され方)は知ってるけど、まだなっていないマヒル。つまり、まだ血を吸われていないということ。
      • キクが「優秀な吸血鬼」であると聞かされているので、その状況に疑問を覚えるコウ。
      • 「眷属にしたいわけじゃない」「でも 自分を好きな人間の血は吸う」 この2つは成り立つのか?
        • 前者は部分否定だし、両者が排他的な関係にあるわけではないだろう。なんかいまいちわかりづらい問いの立て方だけど。
    • ヒルの嘆きに適切な答えを出せないコウは、二人の助っ人を呼ぶ。一人はあっくんこと秋山。3巻で登場し、セリの眷属になった男。
      • 頑なにあっくんをメンヘラさんと呼ぶコウ。お前本当に学校で社交の仮面をかぶれていたのか?
    • もう一人は吸血鬼の蘿蔔ハツカ。どう見ても女の子な男。吸血鬼にまつわる男の悩みは吸血鬼の男に聞くというコウの人選コンセプト。
      • 姓名ともに大根に絡めてあるのは、股の間にぶら下がっているもののせいだろうか。
    • 4人で連れ立って銭湯へ。コウ・ハツカペアと、マヒル・あっくんペアに分かれる。
      • 少女だと思っていた人間の股間にパオーンがぶら下がっているところを現実に目の当たりにしたとしたら、自分はどういうリアクションになるかな……。
        • まず、少年を少女だと完全に勘違いするというシチュエーションを想像しがたい。でも、人生で一度くらいは出くわしたいな。
    • ハツカから聞かされる意外な事実。眷属の数はあんまり多くない。基本は数人程度。でも、マヒルの好きなキクは例外的に多く、ざっと50人。
      • そもそも吸血鬼はなんで眷属を作るんだっけ。
        • 眷属は、人間でいうなら子供なのか、それとも配偶者なのか。今のところ、種の保存云々言ってるので、前者ぽいけど。
        • 子供がほしくない人もいればたくさんほしい人もいる、てところか。
          • だとすると、「『そんなつもりはなかった』と涙を流し 自分の眷属とは一切の連絡を断ち 二度と会おうとしない」キクのヤバさよ。
    • 一方ポジティブなメンズトークに花を咲かせるマヒルとメンヘラさんことあっくん。
      • あっくんには「そういうとこだぞ」と言ってやりたい。
    • コウにしろマヒルにしろ、もう眷属になるしかない、というハツカ。眷属 or dieである。
    • そして唐突に現れた、シリアスパートを担う女、鶯餡子。すごい次回への引きだね。
  • 第55夜。吸血鬼の弱点。
    • まず冒頭の、灰になろうとしている死体(?)と少女。誰なんだろうね。
      • 餡子と、吸血鬼になった(そして彼女が殺した)彼女の係累のように思えるけど。
      • ジッポライターが、死体が生前執着してた私物かな。
    • 前話からの引きと冒頭のシリアスな導入からいきなりはずしてくる女、餡子。そりゃあ店員さんもビビるし怒るよ。
    • からの、自分の眼鏡でひるんだあっくんをナイフでめった刺し。おっかねえ。狂気フルスロットル。
    • セリが乱入してきて、形勢逆転したところで、ついに明かされる、吸血鬼の弱点。吸血鬼は、人間だったころの私物、特に思い入れが強ければ強いほど、それが弱点になるという。
      • 弱点というのもふわっとしてる表現。肉体が弱体化するのか、精神が平衡を保てなくなるのか。
    • ハツカ曰く、「僕らはヒトを殺す趣味なんてないよ」。
      • 「僕ら」はどこまでを指すのか。趣味では殺さないけど、必要があれば殺すのか。
        • まだよくわからない、吸血鬼の倫理観。コウは真意が他の吸血鬼に知られるまでは殺される可能性が十分あったし、セリはあっくんをガチで殺す気っぽかったし、人間殺しがタブーでというわけではないのだろうな。
    • 吸血鬼殺しをしている餡子が特に執着しているのが、マヒルの思い人であるキクの様子。はてさて、どんな因縁が。
      • 冒頭の死体を吸血鬼化させたのがキクだったりするのだろうか。
  • 第56夜。人間の記憶。
    • 自分以外の吸血鬼がコウの血を吸ってご機嫌斜めのナズナ
      • この話中ずっと引っ張ってるのがかわいい。
    • さて、吸血鬼は人間だったころのことをだんだん忘れるという。
      • だんだんということは、吸血鬼である期間が長ければ長いほど、人間だったころの記憶は少なくなる、と言えるだろうか。
        • 各キャラの年齢(吸血鬼になってからの期間)はまだ明らかになってないけど、重要そうな情報だよな。誰が一番古株なんだろうか。
      • 作中で、まだ人間のコウや吸血鬼になりたてのあっくんも感じてることだけど、吸血鬼になってしばらくすれば、かつて自分が好きだった人のことも忘れてしまうことになる。
        • でも、吸血鬼になってからの記憶はあるのならば、吸血鬼になってからも自分が好きだった(=自分の血を吸った)吸血鬼と付き合いが続いていれば、その記憶までは消えないはず。吸血鬼になった時点でその恋心が残っているのならば。少なくともあっくんには現時点で残ってるし。
          • それとも、吸血鬼になりたての頃の記憶もぼんやりしていくのだろうか。人間が昔の記憶ほど思い出せなくなっていくように。
        • これを踏まえると、眷属を作っては連絡を断つキクが生み出した吸血鬼は、他の者に生み出された吸血鬼よりも早く、人間だったころの恋心を忘れてしまうことになる。
          • 吸血鬼になったきっかけを覚えていられない吸血鬼を大量に生み出している女、キク。意図的なのか何なのか。
    • ナズナが好きになった人の事を覚えていないという事実にショックを受けるコウ。それは将来の自分に起こりうる姿なわけで。
      • ナズナを好きになってナズナに吸血鬼にしてもらいたいと思ってるのに、今抱いているその気持ちをいつか忘れてしまうかもしれない。
    • 吸血鬼になった後に、恋心そのものを覚えていたとしても、あっくんが言うように、そのきっかけとなっている人間時代にあったことは忘れてしまう。彼女と出会った時のことも。彼女を好きだと初めて自覚した時のことも。
      • それはきっと悲しい話。少なくとも、人間の感覚を多く残している今は。
  • 第57夜。女の人に年齢を聞いちゃダメだぞ。
    • ついに明かされるナズナの年齢。30から40前後。生々しいな。
      • でも、生々しいかわいさがあるな。
        • 40前後であの振る舞いだとするとだいぶ年不相応である。人の精神は見た目に左右されるのか。精神は肉体に宿る。
      • ところで、吸血鬼は老化しなそうだけど、見た目は吸血鬼になった段階で止まるんだろうか。ナズナの「30から40前後」ってのは、吸血鬼になってからの話なのか、それとも人間時代を含めてなのか。どっちてもとれる言い方をしているので、いまいち判然としない。
    • ナズナの人間時代のヒントを見つけ、病院に行く二人。廃病院とかでなく、普通に営業中。
      • 見つかって不法侵入が発覚することを恐れるコウだけど、その割には声量に気を遣わなすぎじゃないですかね。
      • 物音を追って上階に行くけど、なんでそっちにナズナに関する何かがあると思ったんだろう……? むしろ職員に見つかることを恐れて離れるべきでは?
    • で、出会ったのが、なぜかナース服に身を包んでいる吸血鬼のカブラ。ちゃんと働けるのか(法的な意味で)?
      • 同じ吸血鬼のミドリもメイド喫茶で働いてるけど、バイトならなんとでもなりそうだが。看護師となると要資格では?
  • 第58夜。ナース服=えっちなお店という偏見。
    • 基本的に同族に気配りのないナズナだけど、カブラには輪をかけて無礼を働く。強い。
    • 「久… 久しぶりじゃない」という言いなおし。何を言いなおした?
      • 「久(ひさ)」から続くのは「久しぶり」に類する言葉しか思いつかんなあ(辞書の前方一致検索も使った)。
        • 人名等の固有名詞だと文脈変だしな。
          • 全っ然関係ないけど、この検索で「久生十蘭」が「くぜじゅうらん」ではなく「ひさおじゅうらん」であると知った。マジか。
            • むしろなぜ「くぜ」だと思っていたのか。
    • 病院内で調べることの条件に、ナズナにナース服(とコウに患者服)を着るよう申し付けたカブラ。趣味か?
      • 少なくともこの巻では特に重要な意味を持っていない。趣味か?
        • もしくは、カブラの回想に出たように、カブラが(おそらくは)人間だった時代のナズナの姿を思い出したかったのか。
          • やっぱり趣味だな。
    • 寝取り好きの嗜好を垣間見せるカブラさん。赤羽さんはただの患者なのか、眷属候補なのか。
    • ところでナズナちゃん、ずっとコウにおぶさってたね。
  • 第59夜。ナズナの過去とカブラの過去。
    • 一人トイレに入ったところで、カブラに襲撃されるコウ。
      • 物音がしたけど鏡越しに確認したら誰もいなかったから安心したのに、鏡に映らない吸血鬼の特性ゆえに奇襲に成功したカブラ。うまい表現だと思った。
        • 拉致られてる真っ最中も、鏡にはコウしか映っていないというコマで、それが吸血鬼の特性であることを最小限の情報量で示してる。うまい。
    • コウに寝取りを仕掛けるのと同時に、ナズナの心配もするカブラ。
      • なんとなく関係がありそうな性質である気がする。なんとなく。
    • そして、ナズナが見つけた、ナース姿の自分とベッドの上のカブラが写る写真。コウがカブラに尋ねる「ナズナはあなたの眷属か」という問い。次がめっちゃ気になるいい引き。
      • 次巻予告の書きっぷりで、さらに謎を掻き立てる。果たして写真に写っているのは本当にナズナなのか、カブラなのか。



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