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漫画の話です。

『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010』…略して『こすヨメγ2010』

『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010』…略して『こすヨメγ2010』
昨年も参加させていただきましたこの企画、今年も乗っからせてもらおうと思います。
対象作品は「基本的に2009年中(12月31日まで)に新刊コミックスが1冊でも発売されたタイトル」ということです。一応自分の作品選考基準も言っておけば、「この作品はいい作品だ!」度合い。「面白い」でも「興味深い」でも「感動した」でも「考えさせられた」でもなんでも、色々総合して「この作品はいい作品だ!」と思ったものを挙げさせてもらってます。
前置きはその辺にして、さっそくランキング。


第五位

3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)

羽海野チカ先生の「3月のライオン」。ひなのかわいさがこの作品をこのランクまで押し上げた要因の一つであることは論を俟たないのですが、主人公・零の心情を+-に大きく振らせながらセンシティブに描いているのが読み手を作品にぐいぐい引き込み、どっぷりと浸からせるのです。
また、憧憬の具現化のように描かれている川本家とその周辺の温かさは、それを体験したことのない人間にも「懐かしい」と思わせます。まだ殺伐としたところが残る零の思考・感情を、川本家の温かさ・優しさがふわりとつつむようで、とてもいいですね。
あと、大事なことなのでもう一度言いますが、ひながかわいいです。
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第四位
惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

水上悟志先生の「惑星のさみだれ」。去年も同じ四位にエントリーされています。二年連続でベスト5にランクインしているのはこの作品だけですね。
コミックスでもいよいよ佳境に入ってきた地球サイズのファンタジー。作品の内容もいいのですが、下の関連記事でも書いている「かっこいいだけではかっこ悪」いことをよく知っている水上先生の作風も、とても私好みなのです。
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第三位
ぼくらの 11 (IKKI COMIX)

ぼくらの 11 (IKKI COMIX)

鬼頭莫宏先生の「ぼくらの」。丁度この年末で最終巻が発売されました。とてもいい最終巻でした。
時折「ぼくらの」をして「人が死ぬことでしか感動をとれない作品」という評価を目にしますが、それはまるで違う話だと思います。「人が死ぬことで感動する」のではなく、「死ぬことが決定した人がどのように振る舞うかがぎりぎりまで描かれているので、その姿に心が揺さぶられる」のです。この話は長くなるので、また別の記事で「ぼくらの」を総括した話は書きたいと思います。
あ、最終巻には限定版で小冊子が付いているものがありますが、とてもひどいので是非そちらを買うべきだと思います。いい意味でとてもひどいギャグ冊子です。
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第二位
宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

小山宙哉先生の「宇宙兄弟」。具体的なよさを説明しづらい、なんというか、とても真正面、真っ向勝負の面白い作品です。コメディと真面目さのブレンド具合が絶妙すぎる。うん、説明しがたいので、とにかく読んで。きっと胸が熱くなるから。
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第一位
ハックス!(3) (アフタヌーンKC)

ハックス!(3) (アフタヌーンKC)

今井哲也先生の「ハックス!」。先ごろ発売された3巻で、一気に私の心をかっさらっていきました。これまた具体的にどうこう説明するのが難しい作品なのですが、なんとか一例を挙げるなら、「なにかをやりたい!」という各キャラクターの心情のあり方の差、特に、主人公・みよしと内気少女・秦野の対比が細やかに描かれていて、その描写のリズム・テンポ・ベクトルが無性に私に合うのです。単純に「一番面白い作品」というより「一番私に合う作品」という感じですかね。小説で言うなら私にとっての「チルドレン」(伊坂幸太郎)みたいなもので、とにかく読んでいて、想像的・追体験的にではなく、むしろ体感的に心地いい作品。そういう意味じゃ、ランキング的には他の作品と評価のベクトルが違うのでちょっとずるいんですが、それでもトータルで今年一番なのは確か。
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ということで、『こすヨメγ2010』のベスト5でした。
なお、この手のランキング記事に対する私の考え方は、以下の記事を参照してくださいな。
客観的な一つのランキングもいいけど、主観的な多くのランキングがあった方が面白いよね - ポンコツ山田.com






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