- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/23
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
まず、多くの人が感じたのではないかと思うこの顔。
ネウロと似ていると思わずにはいられません。
四巻ではあと一度、同じタッチの顔が出てきますね。
続いてこちら。
ルミのゲーム画面はアイマスであるというのもやはり気付いた人が多いかと思いますが(作者の日本橋先生自ら、自身のホームページ上ではまっていることを公言していましたし)、さらに気になるのは、ベッドの枕元の上の棚に飾ってある写真と人形。
写真は、目元が光の線で隠れているのですが、髪型から考えておそらく前作「G戦場ヘブンズドア」の主人公にしてルミの片思い相手、堺田町蔵でしょう。この画像だと非常に見づらくて申し訳ないですけど。
問題は人形のほう。たぶんなにがしかの元ネタはあるのではないかと思うのですが、浅学な私には推測がつきません。もし解った方がいたら、web拍手のコメントにでも教えてくださると嬉しいです。
部屋の様子でさらに気になるのは、厚子のベッドの上。
クマのぬいぐるみ。
なんという意外な一面。
小物といえば、監督室(?)の机の上にはこんなものが。
やっぱり見づらいですけど、これは明らかにバボちゃん。それも目つきが悪い。まるでべつやくれい女史が描いたかのように(参考画像:べつやくれいの描いた地獄絵図)。
監督といえば、陣内監督の人間味ある部分が四巻にしてようやく出てきました。
照れてる……困ってる……
こんな陣内監督は、もはや笛子さんと呼ぶべきだ。
ルミは前作から出演している唯一のキャラですが(名前だけでなく、キャラとしての出演)、そんな彼女の前作からのつながりをちらりと匂わしているのがこのコマ。
前作の最終話で、確かにルミは学校でいじめを受けていたとの話がありました。
ここで気になるのは、そこで志乃がその話題になにか気づいたそぶりを見せたこと。特にこのコマ以降の展開で志乃がその話に絡んでくるわけでなし、いまいち意図の読みきれない描写です。もしや、このわずかなコマが今後の伏線となりえるのでしょうか。そこらへんの描写を実に緻密に計算してくる日本橋先生のこと、その可能性は無視できないともいます。
伏線ということで、以下では今後なにかしらの形で関わってきそうな描写をピックアップ。
これは隆子がもっている手帳ですが、明らかに使い込まれています。中身が開かないように留めておくためのバンドで、表紙に跡がついているくらいですから。
普通に登場しただけの手帳なら別にそんな跡は必要ないですから、もしかしてこれはかなり思い出深い手帳じゃないでしょう。例えば練からお別れのプレゼントでもらった物とか。
これは学パパとミチルの初対面のシーン。
初対面にもかかわらず、学パパは何かにはっとしています。画像では切れちゃってますが、このとき学ママからミチルが誰であるかということを教えられ、それを受けての「ああ、やっぱりそうか」です。
この不自然な態度、以前から学パパはミチルのことを知っていたと見るのが妥当でしょう。今後それがなにか素敵な絡み方をしてくるのでしょうか。学パパはかなり良いお父さんとして描かれているので、ミチルのことも以前からいい印象で知っていてもおかしくありません。
で、今後のストーリー展開、特に練の心がほぐれていく過程でもっとも強く影響を与えるのであろうシーンがこれ。
これはシゲルとニャンニャンした直後の練の心の声ですが、ここで練は強く喜びながらも、同時に姉のことも深く引きずっていることがわかります。なにしろ練は、子供の頃に姉がシゲルにキスしたところを見てしまっているのですから(正確には、デコチュー程度の軽いものですが。姉とシゲルの歳の差も大きかったわけですから)。
きっと練は、今後シゲルとの距離を縮めていっても、姉の幻影を振り切ることは難しいのでしょう。姉が既に死んでしまっているがゆえに、その幻想はいつまで経っても打ち破られることはなく、最愛の、最高の姉として練の心中に存在し続けるのです。シゲルが姉のことを好きだったという思い込みを(少なくとももうしばらくは)抱えながら。
また読み返せば、また新たな発見があるのでしょう。それが名作「少女ファイト」。さあみなさんもレッツ再読!
お気に召しましたらお願いいたします。励みになります。
一言コメントがある方も、こちらからお気軽にどうぞ。