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もずく、ウォーキング!/施川ユウキ/秋田書店

愛玩犬「もずく」が、日常生活を哲学的な思索をしながらツッコミを入れていく、ちょっとシュールでウイットに富んだギャグ漫画。

この作者のほかの作品にも言えることですけど、この作者は本当に着眼点が斜め上。日常のほんの些細なことに無限の思索の広がりを見つけてネタにする様は、常人のレベルではないですね。

そして、本作は主人公が愛玩犬ゆえに、どんなにその思索の手を広げても、最終的には飼い主とのほっこりとした日常に幸せを見つけるので、読後感が変にどぎつくなることがありません。
「宇宙とは」「生とは」「死とは」と考えたところで、結局もずくはタダの犬。飼い主との日常に帰らざるを得ません。その「約束された日常」が、この作品に漂う「箱庭感覚」の元なのでしょう。
お釈迦様の手の上で飛び回る孫悟空のように、もずくはどんなに考えをめぐらせても家に帰ってきます。私たちは、もぞくの思索の深さに驚嘆しつつも、最後は丸くなって眠くなるしかないもずくにほほえましさを覚えるのです。

ウイットとふんわかした雰囲気の適度なハイブリッド作品です。








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