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漫画の話です。

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市川先生の作品はほんとにどれも視覚的表現に優れてますよね。「25時のバカンス」で、弟の姉の距離が段々縮まっていくのが絵でも分かりました。特にP86の姉の後姿の美しさと艶めかしさは、弟の姉への見方がここで変わったんだと感じます。気持ちにはなんとなく気づきましたが、はっきりと女性として意識したのはここなんだろうなぁと。その後皆に嘘を吐くシーンでさり気なく恋人繋ぎをしていて、嘘を吐くだけならそこまでしなくていいのに弟の心情が表れていて流石だと思いました。

86p前後の、姉の艶めかしさは素晴らしいですよね。加えて、姉を見る弟の目が、右目と左目、どちらが表に出ているかというのが、そのシーンを印象的なものにしていると思います。普通の目と異形の目、どちらの目で姉を見ているのかが、弟の心情を表しているようで。
最新刊のアフタでまた短編が掲載されましたが、今から三冊目が楽しみです。