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漫画の話です。

新年早々去年の総括の話

年も明けたことだし、さっそく去年の記事を振り返ってみます。新年一発目じゃなくて二発目でやるあたり、適当さが漂っていて、我ながらいい感じだなと思ってます。


まずは、はてブが多かった記事。
「BLACK LAGOON」 「面白さ」を求めたロックは「夕闇」にいられたのかという話 - ポンコツ山田.com
意外なことに、「BLACK LAGOON」の最新刊についてあまりまとめる気もなく書き殴った記事が、もっともはてなの目を集めました。それだけあのロックの描写に収まりのよくないものを感じた人が多かったのでしょうか。自分に説明するつもりだった記事が、結果として他の人も納得させられた、のかな? 書きあがったときに、パズルのピースがはまったときのような気持ちよさがあった、自分としても好きな記事。
これを承前として書いた
「BLACK LAGOON」悪役面のロックは「正しい」人間ではなかったのかという話 - ポンコツ山田.com
この記事も、けっこう目を集めました。
年末に京極夏彦先生の「続 巷説百物語」を読んだんですけど、主人公・百介の立ち位置がロックのそれとオーバーラップしました。一般人の光の世界に留まるでもなく、又市たちが暗躍する闇の世界に飛び込むでもなく、その両方に片足を突っ込んでいる夕闇の世界の百介の懊悩は、日本編のロックを彷彿とさせましたね。機会があったらその話も書いてみようかなと。
実は、はてなに移籍して丁度丸一年の記事だったんですけど、それはまああんま関係ない話ですね。


漫画で天才はどう描かれるのか、「ハチクロ」と「バガボンド」を例に考えてみる話 - ポンコツ山田.com
これもはてブが多かったです。
天才の描き方を考えた記事ですが、羽海野先生の新作である「3月のライオン」が、「天才」を主人公に据えた作品ですから、「ハチクロ」と「3月のライオン」で比較してみても面白いかな、と。あ、でもそれはもう書いたか。
「神様との約束」羽海野チカの天才観の一類型の話 - ポンコツ山田.com
天才ということなら、手持ちの作品で曽田正人先生の「昴」あたりを考えてみても面白いかなと思ったり。


自薦記事としては、山田芳裕先生の「へうげもの」関係の記事が上手くまとまってていいなと思ってます。
「物語」としての歴史の善悪と、「へうげもの」の数寄心フィルターの話 - ポンコツ山田.com
「へうげもの」の過剰な表情と、古田織部(=山田芳裕)の美意識のリンクの話 - ポンコツ山田.com
今年は「度胸星」を探したい。


集中して書くことになったフキダシ関係の話。
木村紺に見る「フキダシ+写植」の擬音の話 - ポンコツ山田.com
木村紺のちょっと面白いフキダシの使い方の話 - ポンコツ山田.com
三点リーダしかないフキダシにはどんな意味があるのかという話 - ポンコツ山田.com
そこを発端として考え始めた、媒体による表現の特質の話。主に「時間」がキーワードになってる。
なぜ漫画は内容と無関係のことが同じ頁に描かれていても平気なのか 〜凍結された漫画の時間の話 - ポンコツ山田.com
パラパラ漫画とアニメの違い 〜時間の連続性を与えられた絵の話 - ポンコツ山田.com
漫画と小説の違い その0 〜なぜ漫画と小説なのか - ポンコツ山田.com
漫画と小説の違い その1 〜有人格的な絵と、無個性な文字 - ポンコツ山田.com
「漫画と小説の違い」シリーズはずるずると書いていくつもりなので、待っている方がもしいらっしゃったら気長に待っていてほしいと思います。


作品を読んで、自分がすごく腑に落ちたから書いた記事。
「かっこいいだけではかっこ悪」いことをよく知っている水上悟志先生の話 - ポンコツ山田.com
「かっこいいだけではかっこ悪い」というフレーズ自体がとても好きです。


今年こそ流行ってくれと願って已まない「もぐっ娘」に関する記事。
美味しそうにもぐもぐご飯を食べる女の子ってかわいいよねという話 - ポンコツ山田.com
美味しそうにご飯を食べるのは健康美の象徴です。もぐもぐと食べるべきなのです。そう、もぐもぐと。
需要はあると思うんだけどな。


まあこんな感じかしら。
今年も適当に思いついたことを面白おかしくなれと念じながらつらつらと書いていこうと思いますので、どうぞよしなに。






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