雑記

『ベルセルク』世界を前に立つ「普通」の人間の美しさの話

『ベルセルク』38巻が発売されました。『HUNTER×HUNTER』33巻も発売されました。これは今年、何かある。蝕か?ベルセルク 38 (ヤングアニマルコミックス)作者: 三浦建太郎出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2016/06/24メディア: コミックこの商品を含むブログ …

『GIANT KILLING』孤独の道を行きかけた達海と、行ってしまった村越の話

『GIANT KILLING』最新刊の盛り上がりが「最高かよ……」って感じだったので、思わず全巻読み返してました。山田です。GIANT KILLING(39) (モーニングコミックス)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/03/23メディア: …

『ヴィンランド・サガ』クヌートの愛と強い意志と孤独な道の話

さて、以前予告しておいた『ヴィンランド・サガ』の、クヌートと愛に関するお話。ヴィンランド・サガ(17) (アフタヌーンKC)作者: 幸村誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/01/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見る愛についてはクヌート…

描かれたものには歴史がある、意味がある 「『描く!』マンガ展」の話

平成28年2月11日より,群馬は高崎市の高崎美術館にて,「『描く!』マンガ展」が開催されております。 さっそく訪問してきたので,今日はその感想等をば。 『描く!』マンガ展 三階建ての高崎美術館,1階に「1.すべての夢は紙とペンからはじまる」と…

『ヴィンランドサガ』と『恩讐の彼方に』復讐心を駆動するものの話

前回の記事の最後で、「クヌートと愛に関する話はまた次回」と書きましたが、いただいたはてブのコメントで興味深い話を見かけたので、そちらについての話を先に。ヴィンランド・サガ(17) (アフタヌーンコミックス)作者: 幸村誠出版社/メーカー: 講談社…

『ヴィンランドサガ』ヒルドの赦しと「孤独な寛容」の話

トルフィンが自らの犯した罪と向き合わなければいけなかった『ヴィンランドサガ』17巻。ヴィンランド・サガ(17) (アフタヌーンコミックス)作者: 幸村誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/01/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (11件) を見る…

『GIANT KILLING』停滞を生む「慣れ」とそれを打破するものの話

A代表に呼ばれるも、活躍の機会を得られないことに、自分で思ってもいなかったほどに悔しさを覚える椿。そんな彼をベンチに据えて、日本対ウルグアイとの親善試合が始まった38巻。GIANT KILLING(38) (モーニングコミックス)作者: ツジトモ,…

『王様の仕立て屋』人間の弱さと続くことの価値の話

今月新刊の発売された『王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ』。王様の仕立て屋 11 ~サルトリア・ナポレターナ~ (ヤングジャンプコミックス)作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/11/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を…

『亜人ちゃんは語りたい』性質と「らしさ」の話

亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)作者: ペトス出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/09/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る意外に早く感じた、『亜人ちゃんは語りたい』の第2巻。でも、1巻発売はまだ今年の3月と思う…

『GIANT KILLING』わかりやすい試合展開の秘密の話 後編

前編からの後編です。 後編では、前編で述べた漫画におけるサッカー描写の難しさを踏まえて、『GIANT KILLING』ではどんな特徴が見られるかを書いていきたいと思います。GIANT KILLING(35) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発…

『GIANT KILLING』わかりやすい試合展開の秘密の話 前編

一度読み返すとついつい連続して巻を追ってしまう作品に『GIANT KILLING』があります。どこか適当な巻から読み始めると、その試合が終わるまで読むのを止められないのです。試合の結末は知っているのにそうなってしまうのは、試合の盛り上げ方が上手いのはも…

『GIANT KILLING』ハレの場であるスタジアムの話

雪辱に燃える大阪ガンナーズとの、一進一退のアウェー戦が描かれる『GIANT KILLING』35巻。GIANT KILLING(35) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/04/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (14件) を見る既に3…

『わがままちえちゃん』歪んだちえの現実と彼女の理の話

先月発売された、志村貴子先生の『わがままちえちゃん』。わがままちえちゃん (ビームコミックス)作者: 志村貴子出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2015/03/25メディア: コミックこの商品を含むブログ (15件) を見る主人公の夢と妄想と幻想…

『暗殺教室』親の支配・価値観と、そこからの逃亡先の話

前回の予告通り、『暗殺教室』の「親」から考えるお話です。暗殺教室 13 (ジャンプコミックス)作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/03/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (25件) を見る13巻では渚の母親が初登場し、彼女の強烈さが遺…

『暗殺教室』「殺す」ことの意味の話

死神編と渚家族編に区切りがついた、『暗殺教室』14巻。暗殺教室 13 (ジャンプコミックス)作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/03/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (25件) を見るその中で、『暗殺教室』全編を通じて、私が今までち…

『戦国妖狐』許すことの意味の話

14巻が発売された『戦国妖狐』。ネタバレある記事だよ。戦国妖狐 14 (BLADE COMICS)作者: 水上悟志出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2015/02/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (11件) を見る灼岩を正気に戻した真介の男前感が往年のポップや…

『3月のライオン』「自分の大きさ」を晴々と知った零の話

衝撃の展開を迎えた『3月のライオン』10巻。3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/11/28メディア: コミックこの商品を含むブログ (49件) を見るマジすかと口をあんぐり開けざるを得ない零の活躍ぶり…

『おかえりなさいサナギさん』無印から上がったテンションの話

今年最後の更新は、6年の時を経て帰ってきた、施川ユウキ先生の『おかえりなさいサナギさん』です。おかえりなさいサナギさん(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )作者: 施川ユウキ出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2014/12/10メディア: コミック…

突然辞めるファンの気持ちと人間の一貫性の話

最近読んでいる本で『影響力の武器』があるのですが、その中で、人間は自身の行為を一貫性のあるものにしたい、あるいは他人からそう見られたいという欲求があるという記述がありました。影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか作者: ロバート・B・…

『僕はお姫様になれない』コッテコテベッタベタの塩梅の話

先々月に発売された、若林稔弥先生の『僕はお姫様になれない』。僕はお姫様になれない (1) (電撃コミックスNEXT)作者: 若林稔弥出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/26メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見…

『子供はわかってあげない』交換によって生まれる人と社会のつながりの話

今年度のオレコン漫画ランキング暫定一位に輝いている、田島列島先生の『子供はわかってあげない』。 夏の日に少年は男になり、少女は恋をする『子供はわかってあげない』の話 - ポンコツ山田.com 子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)作者: 田島列島…

星と隕石と引力と 『きみはスター』の話

ヤマシタトモコ先生の『運命の女の子』に収録されている『きみはスター』。タイトルにも用いられているスター=星をキーワードに,本作を読み込んでみたいと思います。運命の女の子 (アフタヌーンKC)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 201…

『きみはスター』『ひばりの朝』ヤマシタトモコの描く二つの優越感の話

先日レビューをしましたヤマシタトモコ先生の『運命の女の子』。 彼女らはそれに乗るのか、抗うのか 『運命の女の子』の話 - ポンコツ山田.com そこに収録されている『きみはスター』の中で、ちょっと気になったコマがありました。 (運命の女の子 p113) …

『零崎軋識の人間ノック』ゴルゴに勝てる女はここにいた、の話

今月号のアフタヌーンで、西尾維新原作『零崎軋識の人間ノック』のコミカライズがスタートしました。それを読んで、以前ふと思ったことを検証してみた記事ですので、漫画でこれから描かれるかもしれない内容について触れています(第1話時点では、まだそこ…

『暗殺教室』視点を変えて学ぶことの話

以前書いたものの続き。暗殺教室 10 (ジャンプコミックス)作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/07/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (28件) を見る2学期になり、暗殺術の応用編としてフリーランニング、すなわち「熟練して極めれば……

『暗殺教室』「いつか」のために学ぶことの話

新刊発売とともにアニメ化&実写映画化という衝撃ニュースの飛び込んできた『暗殺教室』。暗殺教室 10 (ジャンプコミックス)作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/07/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (28件) を見る実写………? 一瞬嫌…

『HUNTER×HUNTER』「道草を楽し」むゴンと、蛙の子は蛙の話

『ドラゴンボール』に『幽遊白書』、『スラムダンク』に『封神演義』『るろうに剣心』と、少年時代にそうそうたる看板漫画が連載されていながら今まで買って読むことをしたことのなかった少年ジャンプ(基本的に友人の家で読んでた)。その私をして生涯初め…

『黒 -kuro-』皺と隙間から見えてくる(幼女の)服の下の体の話

以前書いた『黒』のレビューの最後でもちょっとだけ触れた、この作品から感じる幼女の描き方の業の深さにについて。 となりのヤングジャンプ:黒 黒─kuro─ 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: ソウマトウ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/05/19メディア:…

『暗殺教室』勝負のステージとラスボスの強さの話

夏のバカンス兼暗殺旅行が、あわやクラスメート大量死になるところだった3年E組。黒幕である、かつて一瞬だけE組の担当となった鷹岡から指名を受け、彼と立ち向かったのが渚でした。暗殺教室 9 (ジャンプコミックス)作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英…

『名探偵マーニー』人生のゴールとその先の話

またぞろ『マーニー』の話で恐縮ですが。名探偵マーニー 3 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 木々津克久出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/12/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る3巻のfile23「ゲーマー」では、あらゆるゲームに精通…