ポンコツ山田.com

漫画の話です。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

男は30越えたら自転車 ロードに乗りたくなる「のりりん」の話

のりりん(1) (イブニングKC)作者: 鬼頭莫宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/23メディア: コミック購入: 22人 クリック: 529回この商品を含むブログ (75件) を見る「チャリなんて死んでも乗らねーから」 「チャリ乗ってるヤツは死ねばいいんだ」 自転…

『少女ファイト』「お姫様」になれなかった「王子様」の話

今日(日付的には昨日か)は講談社の青年誌コミックスの発売日。戦利品を一通り読み終えて、今とってもいい気分です。 そんな気分で書くのは『少女ファイト』について。少女ファイト(7)特装版作者: 日本橋ヨヲコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07メデ…

拍手レス

こんばんはー。山田さんには珍しくちょっと毒吐いてますね。 その「サシ飲みで語ろう」女子を目の当たりにしてないので推測でモノを言いますが、その女子達、もしかしたら自分の敵と味方を振り分けてたんじゃないですかね。性向はもちろん、一対一で飲む時の…

「王様の仕立て屋」から考える「伝統」の話

王様の仕立て屋 27―サルト・フィニート (ジャンプコミックスデラックス)作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/07/02メディア: コミック クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る今月頭に27巻が発売した『王様の仕立て屋』。遁先生の…

「語る」と「騙る」って同じことなんじゃねーのという話

大学のサークルでは、特に女子の間で「サシ飲みで語る」ことが流行っていた。仲良くなるための儀式みたいなもんだ。その行為そのものはともかく、その行為に「語る」という言葉をつけるのが大嫌いだった。「普段は隠している私の気持ち、あなたにだけ明かし…

恋愛漫画にしてミステリー『ラ・プティット・ファデット』と、原案『愛の妖精』の話

しかくの先生の『ラ・プティット・ファデット』が面白かったので、原案の小説『愛の妖精』(ジョルジュ・サンド)も読んでみました。漫画版のレビューをしつつ、両者の違いなんかを書いてみたいと思います。以下、漫画版を『ファデット』、小説版を『愛の妖…

「動的平衡」と「生命」と「国家」の話

「生物と無生物の間に」(福岡伸一)を読んで、人間の身体を構成する細胞は、その原子がわずか三日で全て入れ替わるということを知った。新陳代謝によって細胞は日々生まれ変わり、三日前の自分と今の自分では、それを構成する原子は別ものなのだそうだ。そ…

見えないから、隠されているから燃え上がる人間の欲望の話

前々回のコメント欄でもちょろっと書いたのだけど、ギャップ萌えというやつと知性の駆動というやつは、同根のもののように思える。 ギャップ萌えは、ヤンキーが降りしきる雨の下道端の子猫に傘を差し出しているところを見たり、おしとやかなおぜう様が空手の…

「高杉さん家のおべんとう」に見る、服の描き方による絵の「性的」さの話

高杉さん家のおべんとう 2 (MFコミックス)作者: 柳原望出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/06/23メディア: コミック購入: 21人 クリック: 310回この商品を含むブログ (86件) を見る人生そろそろ崖っぷちな、三十路のオーバードクター(≒フリ…