ポンコツ山田.com

漫画の話です。

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『「悪」と戦う』を読んでのまとまらない雑感の話

「悪」と戦う作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/05/17メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 107回この商品を含むブログ (104件) を見る読了。一時間くらいで一気に読んだ。薄い目の粗い網が白い心の中を漂っているような、不思議な…

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待望の(笑)最新エントリ読みました。 キルアが人殺しを避けることにそこまで熱を傾けていたとは、まったく思ってもみなかったことだったので興味深かったです。指摘されてみると、あらホント! ですね。 アリの本陣へ突入してからのキルアの心理でよく分か…

「ハックス!」「こうしておる場合ではない」みよしから「こうしている場合ではない」みよしへの変化の話

今月発売の4巻で終わりを向かえた「ハックス!」。とても好きな作品ですので、色々思うところはあるのですが、今日はまず、主人公・みよしの最終話での台詞について考えてみたいと思います。 (アフタヌーンKC)" title="ハックス!(4) (アフタヌーンKC)">ハッ…

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ワンピースについてですが、内的規範について語っている記事がありました。 http://hpsuke.exblog.jp/11188146/ 私は「ワンピース」については、異なる社会集団間での規範の競合を浮き彫りにしながらも、最終的には主人公サイドの規範を読み手が100%内面化…

「HUNTER×HUNTER」から考える倫理と社会の話 キルア編

ゴン編に続いての、キルア編です。 ※27巻までの話を元にして書いてあります。コメント欄等での本誌連載分のネタバレはご遠慮ください。HUNTER X HUNTER27 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/12/25メディア: コミック購…

「HUNTER×HUNTER」アナーキーなゴンの内側にある限定的な「公正さ」の話

社会と倫理についてキルア編に入る前にちょっと寄り道して、前回の記事で興味深いコメントを頂いたので、そこから膨らませた小噺を一つ。 masaゴンの内的規範ですが、私はもう一つ『公正さ』があると考えます。 ハンター試験でのハンゾー戦での「ちゃんと二…

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今回も楽しく拝見させてもらっています。 ゴンが主人公として分かりやすく描かれているようで実は感情移入しにくい、というところは本当にそうですよね、ルフィと比べると分かりやすい。仲間思いのところも同じなのに、内実が全然違う。 どうもありがとうご…

「HUNTER×HUNTER」から考える倫理と社会の話 ゴン編

先月の記事で「ハンタ」の中で描かれる理念と現実の擦り合わせについて書きましたが、その最後で予告したゴンとキルアの倫理について、ようやく書こうと思います。本当は新刊が出てからにしたかったんですけど、来月になっても発売されないようなので、諦め…

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ハックス!すごく好きです。 でもWebでも評論が全然されていないので、あまり人気ないのかなー、と思ってました。演出の切り口の評論、とても参考になりました。作品論もぜひ聞いていみたいです。 どうもありがとうございます。書く気マンマンなので、今月の…

「百舌谷さん逆上する」に見るコメディの下で渦巻く「濁り」の話

前々回の記事で、キャラクターの生命力を賦活する「濁り」というものを「G戦場ヘヴンズドア」を基にして考えてみましたが、今回はそれを「百舌谷さん逆上する」に援用してみたいと思います。百舌谷さん逆上する 4 (アフタヌーンKC)作者: 篠房六郎出版社/メー…