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自転車ちょうたのしいという話と自転車がちょうたのしい『のりりん』の話

実は先月末、クロスバイクを買いまして。

Bianchiのcamaleonte4、2011年モデルです。
はい、もちろん『のりりん』に後押しされてます。

のりりん(1) (イブニングKC)

のりりん(1) (イブニングKC)

まあ『のりりん』はロードですけど。
いや、以前から良い自転車は欲しくて、『のりりん』読んでそれがどんどん膨れ上がって、ついにそれが爆発して、というところです。
そうか、もう1巻を読んでから一年以上経っているのか。
いや楽しい。自転車楽しい。超楽しい。
なにあれ。こぐと進むってどういうこと。
もちろん今まで乗ってたママチャリだってこげば進むんですけど、その効率が段違い。ひょいっとペダルを踏めばぐいっと進む。こちらの記事では

3段変速のママチャリあるじゃないですか。ホームセンターで15800円とかで売ってる奴。あれの1速の重さで3速のスピードが出るようなイメージ。とにかく漕ぐのが軽い。

と書かれていますが、実に言いえて妙。まさにそんな感じ。軽いのに速い。速いのに軽い。「俺は風」と思えてくる。
なものだから、遠くに行ってみたいと思えるし、実際行けた時に達成感が強い。10kmくらいは鼻歌交じりで行けます。20kmだって楽勝です。先週末は私、利根川沿いのサイクリングロードを往復40km弱走ってきました。もちろん疲れましたけど、疲労困憊には至りません。
で、乗っててママチャリと大きく違うと感じたのはその疲れ方。もちろん疲れるんですよ、それなりの距離を、それなりのスピードで走ってれば。でも、それは全身が程よく疲労している感じ。ママチャリで走っている時は、(それよりスピードはだいぶ遅いとはいえ)息が切れても脚だけがひどく疲れてるんだけど、そういうのではない。身体の奥の方のエネルギーをじわじわと使ってるとでも言いましょうかね。『のりりん』で

ロードは 全身の筋力を使って走るの
と言うか なるべく多くの筋力を使う為にあの形になっているわけ 乗り手のパワーを効率よく引き出す形ということね
特に坂の登りは効くわよ
だから速い人は上体も発達してる
(2巻 p162,163)

というセリフがありますが、そういうことですかね。
どこか一か所が極端に疲れる訳じゃないから、乗ってる最中も乗った後も気分がいいです。程よく運動したーと思える。
先にリンクを張った記事でも書かれてますし、『のりりん』でも書かれてますが、乗ってる時の気分の良さが、とってもプリミティブ。自分の力で、速く、遠くまで進むという行為の何と楽しい事か。ペダルを踏むごとに自転車は進んで、血はかっかと身体中を巡って、風切り音が耳元で唸って、周りの風景は後ろに飛んでいって。その感覚が自分の行動と直結しているのが、なんとも気分を高揚させます。


あと、交通法規は積極的に守ろうと思えるようになりました。つい先日見たテレビ番組で、自転車事故の割合が増えている、自転車は信号無視や一時停止無視などが多い、ということを言っていましたが、普段からママチャリに乗っていた人間として、そういうことをしてしまう気持ちはわかってしまいます。だって、ママチャリは一旦停まるとまた走り出すのが面倒くさいから。
いい自転車とママチャリの差は、こいでる時もそうですけど、こぎ始めの時に如実に感じるんですよ。いい自転車はこぎだしが軽い。それにすぐスピードがのる。だから、一旦停まるのが苦にならない。また楽に走り出せるから。ママチャリで「あー赤信号だ。停まるのか。面倒くさいなあ」と思っていたのが、今の自転車はそんな気分が全然起こらず、素直に停車できる。ルールを守れるってのは、余裕があるってことですよね。速さでなく早さ、つまり速度ではなく時間的な余裕でも話は同じですけど。ほら、車乗ってる時でも、時間に余裕があれば交差点で右折する対向車を優先させられるじゃないですか。
そうじゃなくても、生身むき出しでスピードを出していると、不意に「このスピードで転んだら、簡単にひどい目に遭うな」なんて想像が湧きます。事故が今まで以上に身近に感じられる。音楽聞きながら、携帯見ながら自転車とかムリムリ。


とにかく楽しいです、自転車。そりゃあ自転車嫌いだったノリだって、思わず「楽しい」とこぼしそうになるって。
そして、とにかく面白いです、『のりりん』。読んだら乗りたくなるよ、いい自転車。
のりりん』のいいところは、「男は30越えたら自転車」の言葉通り、若者的な血気盛んさが少ない事。1巻からの一つの大きな流れで、3巻にてロード勝負をしていますが、それを観戦しているノリの友人たちの盛り上がりが実にのんべんだらりとしているのです。

「あんなの見てると 腹へってくるなー
スタートしたコンビニのそばにケーキ屋あるんですけど 後で寄ってもらっていいですか うまいんですよ」
「あー この道沿いにあるところ」
「うまいんすよ」
(3巻 p68,69)

必死こいて走ってる友人を見ながらこの体たらく。ゆるいです。
さらに言えば、ヒロインの輪自身が「とにかく走るのが大好き」で出来てること。なにはなくとも走ってれば楽しい。

「わたし 自転車で勝負とかって ぴんと来んけん」
「どうして乗ってるの お母さんに無理矢理?」
「そりゃ楽しいけんに 決まっとろーが

そげんこと 当たり前やんか」
(2巻 p188,189)

そんな彼女だから、ノリのロード勝負にも乗り気ではありません。勝負の審判のために伴走をしている最中も、大好きな自転車なのにしかめ面。
でも、やっぱり全力で走っていれば楽しくなっちゃって、勝負の最後の最後、デッドヒートを繰り広げるノリたちを華麗に抜き去り(審判なのに)、満面の笑みで「楽しかー」

(3巻 p190)
疲労困憊で真っ青な顔してる大の男二人を抜き去る、かわいい女子高生。二重の意味で、楽しんだ者勝ちです。
嫌々乗った自転車なのに、勝負で全力疾走をしていれば身体を動かすプリミティブな楽しみを見出すノリ。
勝負なんかどうでもいいけど、とにかく乗っていれば楽しいリン。
この二人を見てれば、うずうずしてきますよ。
で、自転車に乗る楽しさを知って改めて『のりりん』を読んでいると、もうロードが欲しくなってるこのまずさ。「ちょっと値段を出した自転車に乗って街中を走りはじめると つい速いことが正義になりがちだけど それは価値観のうちの一つでしかないから」と、リンの母親は言っていますが、まさにそうなろうとしているところ。速いは楽しい。速いは正義。しかし待て。まだ慌てるような時間じゃない。
今の季節、暑くもなく寒くもなく、運動するにはいい季節。群馬は冬になれば空っ風が荒れ狂うので、今のうちにめいっぱい楽しんでおかねば。
あ、「ロードは空気抵抗との戦い」と、『のりりん』でロード乗りのおっさんが言ってましたが、マジです。上でちょろっと書いた利根川沿いのサイクリングロード、行きは追い風&緩〜い下りなのでとんでもなく楽だったのですが、帰りは猛烈な向かい風で涙目でした。大丈夫か、群馬の冬。
あと、輪ちゃんかわいい杏さんかわいい。
のりりん』のレビューはこちら。
男は30越えたら自転車 ロードに乗りたくなる「のりりん」の話 - ポンコツ山田.com
関連リンク
http://machine.livedoor.biz/archives/52167258.html
http://machine.livedoor.biz/archives/52174374.html
自転車関係 買ったものリスト - 旧機械



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