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漫画やアニメ、小説などについて、思ったことを恬淡と。

原作とメディアミックスを比較すんのはそんなに悪いことなのかという話

期待三割不安七割だったアニメ「化物語」ですが、結局九話(なでこスネイク其ノ壹)で追うのを止めてしまいました。ええ、結局不安が的中する形になりました。「まよいマイマイ」は面白かったんですけどね。それ以外がどうにも私の肌とは合いませんで。どうしても原作を先に読んでいる分だけ、その面白さと比較してしまいました。
まあこういうことを言うと、「これだから原作原理主義者は」のような謗りを受けるのでしょうが、メディアミックスされた作品を鑑賞する時、原作と比較するのはそんなにいけないことでしょうかね。私は鑑賞の一スタイルとしてそれはありうるものだし、否定されるものでもないし、なにより避けようのないものだと思うのですよ。
一応言っておけば、私は別に原作原理主義ではありません。鑑賞する分野の比率が圧倒的に漫画に偏っているので、メディアミックスされた作品を両方鑑賞している場合はあまり多くないのですが、それでもアニメ「みなみけ」なんかは原作と違う面白さ(funny)の方向性を打ち出し、それを面白いと思いましたし(ただし無印に限る)、「ローゼンメイデン」の場合、アニメのほうが面白いとさえ思いました。むしろ原作は苦手。「とらドラ」もアニメ派です(というか、原作はほとんど読んでない)。「バンブレ」もアニメ派。「ハルヒ」は両方あり。「絶望先生」も両刀(ただし、一期に限る。三期は未視聴)。ここ数年で全話見たアニメはたぶんこのくらいです。


原作がなんであろうと、読んでいようといまいと、面白いものは面白いというスタンスなのですが、それでも原作を知ってしまっていれば、面白さの比較対象になってしまうのは避けられないでしょう。
もちろん、漫画、小説、アニメと、表現できる範囲が大きく異なるメディアですから、単純な比較対照はできません。ですが、作品の「面白さ」の総量という点での比較はできてしまうんですよね。絶対値の比較といってもいいですけど。ああ、満足度と表現するのが一番わかりやすいかもしれません。
そういう意味では、原作とメディアミックス作品の比較ってのは、同メディアの他作品との比較となんら変わりはありません。「ハルヒ」は「らきすた」より面白かった。「とらドラ」は「狼と香辛料」より面白かった。小説「化物語」はアニメ「化物語」より面白かった。
あくまで比較しているのは満足度。
ですから、原作がとても好き(それこそ原理主義者と言われるほどに)というのと、作品「○○」がとても好きというのは、根本的なところでたいした違いはないと思うのですよ。「原作ではこうだった、原作ではああだった」とメディアミックス作品に難癖つけるのは、「『○○』はこういう演出にしていた、ああいう展開だった」と難癖つけるのと本質は一緒なのです。まあその場合は「○○原理主義者」になるだけで、どちらにせよ健康的な見方とはいえませんが。


他の人はどうか知りませんが、とりあえず私に関しては、原作とメディアミックス作品の面白さを比較して云々する場合、それは満足度の総量に大きな開きがあるからです。有り体に言えば、どちらかがわりと大きく水をあけてつまらない(これでトゲがあるようなら、肌に合わない)から、そういう言い方になってしまうのです。両方ともそれなり以上に面白ければ、「どっちも面白い」くらいのことは言いますよ。「みなみけ」はどっちも面白いです(ただし、無印に限る)。
なんだかんだ言っても、原作なんてのは極めて解りやすい比較対象ですからね。満足度に差があれば、(優劣がどちらの場合でも)その点を指摘するのに便利なツールではあります。ある作品の面白かったところ/不満なところを説明するの似た作品を引き合いに出すのは常套手段だと思いますし、私なんかよくやる手口ですが、それの比較対象が原作になるだけで「原作原理主義」とラベリングされやすいってのはどうかなと思います。




ん。ああ、そうか。両作品の満足度を比較するような言説を述べた場合、たいていにおいてどちらか(多くはメディアミックス作品)を貶すことになるから、それ(メディアミックス作品)を好きな人が感情的に反論すると、「原作原理主義者」というわかりやすい悪口を使うのか。
まあそれは、そもそもの比較を感情的に主張する人間がいる状況も込みなのだが。好き嫌いの話って、ヒートアップすると怖いからな。


自分で納得したところで終わる。とっぴんぱらりのぷう。






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