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漫画の話です。

芦奈野ひとし

五人の作家によるそれぞれの蟲の物語 『蟲師 外譚集』の話

蟲。それは、私たちが普段知るものとは別の形をした命。より生命の現生体に近いもの。此処にも、其処にも、彼処にも、到ところに蟲はいるけれど、それを見ることのできる者は少なく、共に在る術を知る者はさらに少ない。 蟲と共に在る術を知る者、人は彼らを…

バイクに乗って駆ける、日々の中の少し不思議 『コトノバドライブ』の話

軽食屋で働くすーちゃんはバイクを買ったばかり。中古屋で見つけた、形の気に入った古いバイク。それに乗って彼女はどこへでも行く。足の向くまま気の向くまま、排気音を軽快に鳴らしながら。海辺に山中、街中に廃道、彼女が行くそこには、なにか不思議なこ…

芦奈野ひとしの光溢れる色遣いと「寂しい」空の話

カブのイサキ(2) (アフタヌーンKC)作者: 芦奈野ひとし出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/23メディア: コミック購入: 12人 クリック: 46回この商品を含むブログ (44件) を見るようやく出ました「カブのイサキ」第二巻。よもや本当に年一刊行とは。あわ…

「ヨコハマ買い出し紀行」と「カブのイサキ」の違い 〜そっと置かれる小さな「意味」

芦奈野先生の作品といえば、代表作の「ヨコハマ買い出し紀行」、最新作の「カブのイサキ」が有名どころですが、そのどちらの作品にも通じる作風として、「とてものんびりとした空気」があります。どちらの作品を読んでも、今の私たちの世界から地続きではあ…

カブのイサキ/芦奈野ひとし/講談社

カブのイサキ(1) (アフタヌーンKC)作者: 芦奈野ひとし出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/10/23メディア: コミック購入: 14人 クリック: 56回この商品を含むブログ (93件) を見るなぜか地面が10倍になってしまったこの世界。だから、人々はヒコーキをア…