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漫画やアニメ、小説などについて、思ったことを恬淡と。

沙村広明

車椅子の美少女と寡黙な青年 厳しい時代に二人が探すものは 『春風のスネグラチカ』の話

時は1933年、ソヴィエト連邦の北西部に位置するカレリア自治共和国で、湖畔で絵を描いている男が一組の男女に話しかけられた。車椅子に乗った美貌の少女と、それを押す寡黙な青年。少女は、湖畔に立つ別荘の管理人である男にそこへ一週間住まわせるよう賭け…

男と女のSFでエログロでナンセンスな掌編集 『幻想ギネコクラシー』の話

「ギネコクラシー」。それは、「女性上位」「女権社会」を意味する言葉。古来、まだ人の社会がささやかな規模であった頃、それは女性を首長とする穏健な集団であったという。だが、社会が複雑になり、集団同士が相争うようになると、首長の座は男性にとって…

三人の女が荒ぶる叛逆ずべ公アクション『ベアゲルター』の話

新堂九良彦が立ち上げた「噪天会」は、ヤクザ組織としては新興かつ末端でありながら多額の金を稼いでいる。その資金源となっている石婚島いしくなぎじまの秘密を探ろうと懸巣組は、彼らの船に発信器を忍ばせ取引を監視させた。噪天会と、取引相手の謎のドイ…

「吐くチビ人」の少女は無職中年を救うか 『ハルシオン・ランチ』の話

部下に金を持ち逃げされた渋顔中年社長・化野元(あだしのげん)。残金12000円に心許無さを覚えながら河原で釣り針を垂らしてる(食糧目的)と、一秒前まで確実に誰もいなかった自分の横に、一人の不思議系美少女が。宇宙から来た謎の存在である少女ヒヨスは…