ポンコツ山田.com

漫画やアニメ、小説などについて、思ったことを恬淡と。

冨樫義博

『HUNTER×HUNTER』「道草を楽し」むゴンと、蛙の子は蛙の話

『ドラゴンボール』に『幽遊白書』、『スラムダンク』に『封神演義』『るろうに剣心』と、少年時代にそうそうたる看板漫画が連載されていながら今まで買って読むことをしたことのなかった少年ジャンプ(基本的に友人の家で読んでた)。その私をして生涯初め…

『HUNTER×HUNTER』キルアとイルミに見る、ゾルディック家の絆の(異常な)強さの話

!CAUTION! 『HUNTER×HUNTER』31巻のネタバレがあります。 『HUNTER×HUNTER』の新刊である31巻。30巻からたった8ヶ月で刊行されるなんてずいぶん早いんだなと思うあたりすっかり飼いならされてる感もありますが、まあそれはともかく。HUNTER X HUNTER31 (…

『ネウロ』の「悪意」から考える、『HUNTER×HUNTER』の人間と蟻の距離の話

『HUNTER×HUNTER』28巻。HUNTER X HUNTER28 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/07/04メディア: コミック購入: 14人 クリック: 806回この商品を含むブログ (155件) を見る王との一対一の戦いに敗れたネテロは、従前の約…

『HUNTER×HUNTER』「それはどっちの?」の問いをめぐる、キルアの価値観と葛藤の話

『HUNTER×HUNTER』の蟻編で、初めて読んで以来ずっと意味が解らないでいたシーンがありました。それは26巻No.271「分断」で、ゴンとキルアがピトーのいる左塔に乗り込もうとする直前のものです。 「キルア ピトーは左塔あそこにいる 行こう」 <「行こう」 …

『HUNTER×HUNTER』「王」と「母」と「唯一無二」の話

先日の『HUNTER×HUNTER』の記事(『HUNTER×HUNTER』メルエムとコムギと「母」の話)の中で、メルエムとコムギの関係においてお互いがお互いの「母」になる、ということを書きました。 つまりこの時、コムギはメルエムにとって愛溢れる母であり、同時にメルエ…

『HUNTER×HUNTER』メルエムとコムギと「母」の話

!!CAUTION!!『HUNTER×HUNTER』30巻のネタバレあるよ!! HUNTER X HUNTER30 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/04/04メディア: コミック購入: 16人 クリック: 986回この商品を含むブログ (137件) を見る

『HUNTER×HUNTER』アニメと比較して浮かび上がる、原作の特徴の話

なぜか再びアニメ化されることになった『HUNTER×HUNTER』。HUNTER X HUNTER 1 (ジャンプ・コミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 1998/06/04メディア: コミック購入: 3人 クリック: 157回この商品を含むブログ (115件) を見るアニメやっ…

『HUNTER×HUNTER』「名前」と「母」から見る人/アリの話

本誌連載も再開して、アリ編もついに終わりが見えてきた(ような気がする)『HUNTER×HUNTER』。HUNTER X HUNTER29 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/08/04メディア: コミック購入: 15人 クリック: 715回この商品を含…

『HUNTER×HUNTEER』28巻で感じたご都合主義と、29巻での解決の話

ゴンさん……HUNTER X HUNTER29 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/08/04メディア: コミック購入: 15人 クリック: 715回この商品を含むブログ (164件) を見るというわけで、発売された『HUNTER×HUNTER』29巻。ゴンさんが…

『HUNTER×HUNTER』目のハイライトに見る、ゴンのゆるがぬ意志と他のキャラの迷いの話

待ってたぜ! ということで『HUNTER×HUNTER』の最新巻である28巻。単行本派の自分にとっては、あまりにも長い時だった。「感謝するぜ お前と出会えたこれまでの全てに!!」とかゴンさんとか、聞きたくなくても漏れ聞こえてしまうネタバレに耳を塞いできたが、…

『HUNTER×HUNTER』空気を読まないシーンによる空気を読まないゴンと団長の表現の話

以前、こんな拍手コメントをいただきました。 (前略) ここから上とは関係ないのですが…… 12巻でゴンが団長に「なぜ 自分達と関わりのない人間を殺せるの?」と 質問する場面が妙に印象に残っています。 自分達が捕まってしまった、あの危機的状況でする質…

「HUNTER×HUNTER」から考える倫理と社会の話 キルア編

ゴン編に続いての、キルア編です。 ※27巻までの話を元にして書いてあります。コメント欄等での本誌連載分のネタバレはご遠慮ください。HUNTER X HUNTER27 (ジャンプコミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/12/25メディア: コミック購…

「HUNTER×HUNTER」アナーキーなゴンの内側にある限定的な「公正さ」の話

社会と倫理についてキルア編に入る前にちょっと寄り道して、前回の記事で興味深いコメントを頂いたので、そこから膨らませた小噺を一つ。 masaゴンの内的規範ですが、私はもう一つ『公正さ』があると考えます。 ハンター試験でのハンゾー戦での「ちゃんと二…

「HUNTER×HUNTER」から考える倫理と社会の話 ゴン編

先月の記事で「ハンタ」の中で描かれる理念と現実の擦り合わせについて書きましたが、その最後で予告したゴンとキルアの倫理について、ようやく書こうと思います。本当は新刊が出てからにしたかったんですけど、来月になっても発売されないようなので、諦め…

「HUNTER×HUNTER」「仲間は大事」という理念は現実とどう擦り合わされているのかという話

少年漫画的、どころか、広く社会的に肯定されているテーゼに「仲間は大事」というのがある。これは文句のつけようのないものだが、文句のつけようがないだけに、何の意味もない。「平和は大事」「命を大切に」「子どもを守ろう」などと同様に、理念としては…

「幽☆遊☆白書」キャラクターの持つ欲望から考えるキャラ立ちと話の濃度の話

幽☆遊☆白書 (19) (ジャンプ・コミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 1994/12/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (14件) を見る連載をリアルタイムで追っていたものの、友達が持っていたのもあり、自分で…

「H×H」に見る、漫画内に流れる文の階層

HUNTER X HUNTER26 (ジャンプ・コミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/10/03メディア: コミック購入: 14人 クリック: 145回この商品を含むブログ (206件) を見る(注;今回の記事は、「ハンタ」の26巻までを読んでいることが後半部…

レベルE/冨樫義博/集英社

レベルE (vol.3) (ジャンプ・コミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 1997/05/01メディア: コミック購入: 15人 クリック: 71回この商品を含むブログ (96件) を見る当たり前のようにある日常だけど、私たちが気づかないうちに他の星からの…

「H×H」に見るマクガフィン

HUNTER X HUNTER23 (ジャンプ・コミックス)作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/03メディア: コミック購入: 6人 クリック: 52回この商品を含むブログ (262件) を見る「マクガフィン」という概念をご存知でしょうか?一応Wikipediaやはてな…