ポンコツ山田.com

漫画やアニメ、小説などについて、思ったことを恬淡と。

レビュー

好奇心の先には「すこしふしぎ」『好奇心は女子高生を殺す』の話

女子高生。それは世界で一番好奇心旺盛な生き物。話しかけたい人がいれば臆せず話しかけ、見知らぬ建物があれば面白そうだからと行ってみて、しゃべれる動物が捨てられていれば事情を聞いて元の飼い主に文句を言い、世界のためなら宇宙彼方の星でも何のその…

嬉し恥ずかしカウントダウン『初情事まであと1時間』の話

ある者達は幼なじみ同士、ある者達は魔王との決戦直前の勇者と魔法使い、ある者達はフラれたばかりの先輩と彼女を慕う後輩。そんな彼や彼女が、初めての情事に臨むまでの直前1時間を切り取った、嬉し恥ずかしドキドキのオムニバス……初情事まであと1時間 1 (…

楽しい趣味はいつでも楽しい! 飛び込めサバゲ沼『サバゲっぱなし』の話

父の会社にコネで入社し、受付嬢として日々ぼんやりとすごしている木枯ニコは、刺激に飢えていた。毎日が退屈。毎日がつまらない。毎日同じことの繰り返し。何か面白いことはないかと夜の街をさまよい、ふと目について入ったのがBar FREIHEIT。壁一面に、酒…

漫画の修羅たちは血で血を洗う『狭い世界のアイデンティティー』の話

漫画家のタマゴ・神藤マホ。大手出版社である件社(くだんしゃ)で、年間賞佳作を受賞した彼女にはある目的があった。それは、かつて同社に持ち込みをした際、そのビルの上階から突き落とされ、串刺しになって死んだ兄の敵を取ること。彼女は誓う。暴の力で…

ヘドロ生命体が生み出す善と疎外と寂しさ『黒き淀みのヘドロさん』の話

お嬢様ひかりに仕える執事のジローは、彼女の横暴に振り回されてばかりでため息の毎日。彼の高校のクラスメートであるレーンはそれを見て、得意の黒魔術で、ヘドロを材料にしてお助け新兵器を爆誕させる。その名も、黒き淀みのクラウネッサことヘドロさん。…

家と女と独りと幸せとさびしさと 『プリンセスメゾン』の話

家。それは人の集まる場所であり、明日への活力を養う場であり、人の夢を投影する箱であり、資産でもあり簡単に変えられるものでもあり、そしてなにより人が暮らす場所。 居酒屋チェーンで正社員として働く沼越幸は、暇を見つけてはショールームや不動産を回…

この世界を生きる それはとても優しく悲しく辛く楽しく、そして強い日常『この世界の片隅に』の話

映画『この世界の片隅に』を観てきました。いい……とてもいい…… 身も蓋も無い程号泣するかなとも思ったんですがそういう風でもなく、じんわりぐっと涙がこみあげてきて、頬をつうと伝う感じの落涙。いい…… 以下、ネタバレ上等の感想。でも、ネタバレで魅力が…

二人のこびとはどこへ逃げる 『ヨルとネル』の話

人目を避けて旅をする二人のこびと、ヨルとネル。研究所から逃げ出した二人は、南へ、南へ。その道程は、辛くて、厳しくて、楽しくて、不安で、でも二人は旅をする。逃避行の息つく先はどこなのか、何なのか、二人は知らない。でも二人は旅をする。なんかふ…

『シン・ゴジラ』ミニマムな物語とマキシマムな映像の話

シン・ゴジラ観てきた。うおー!うおーーーーーーー!!!!! ということで感想を書きます。あまりまとめる気も無く、感情の赴くままに。 ネタバレも何もない作品な気がするけど、当然内容には触れているし、そもそも観てないとあんま意味の分からない文章…

理想の嬉し恥ずかしドッキリ怠惰な大学生活『惰性67パーセント』の話

大学生活。それは本人の心がけ次第でいかようにも変わるもの。勉学に励むもよし。交友関係を広げるもよし。海外に出て見聞を深めるもよし。怠惰の極みを尽くしてもよし。そして、なんとなくうすらぼんやりと過ごしても、まあよし。 吉澤、北原、西田、伊東の…

死が二人を分かつまで 絶望の中のボーイ・ミーツ・ガール 『わたしのカイロス』の話

剣闘刑。それは、大罪を犯した者に科される、己の命でもって罪を雪ぐ罰。「咎人」となった罪人は辺境の星へ送り込まれて、その地の生物と、あるいは別の咎人と、命を賭けて戦うことになる。その戦いは、見せ物として視聴者に届けられる興行となり、咎人もま…

こどもはいつかおとなに 少しずつおとなに 『こども・おとな』の話

それはまだ子供たちが、土曜日に半分だけ、学校に行ってた頃。その頃のおはなし。家で、学校で、おじいちゃん家で。家族と、先生と、友達と、おじいちゃんと。一人の男の子・相田サトルが出会うこどもとおとなは、まだこどもの彼を、少しずつ新しい世界に連…

わたしの宗教へようこそ! 『きょーだん!』の話

ミッション系女子校に通う十条真理(じゅうじょうまり)は、自身の誕生日が12月25日であることをどうこじらせたのか、自分は神であると思うようになり、日々布教活動に勤しんでいた。周りの人間は微笑ましく見てくれるものの、幼馴染みの狩追優(かりおいゆ…

癖のある級友たちとの癖のある会話劇と普通の日常『スペシャル』の話

田舎の高校へ転校してきた女子高生・葉野は、奇天烈な級友たちと出会う。いつもヘルメットをかぶっている怪力女子高生・伊賀。金に物言わせる金持ちの娘・大石。その大石のナチュラルボーンパシリ・谷。ガソリン大好き(ただしレギュラーに限る)、死んだら…

『王様の仕立て屋』人間の弱さと続くことの価値の話

今月新刊の発売された『王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ』。王様の仕立て屋 11 ~サルトリア・ナポレターナ~ (ヤングジャンプコミックス)作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/11/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を…

季節の恵みを一杯のスープに 『オリオリスープ』の話

スープの中には季節がある。 デザイン事務所「トロポポーズ」で働く装丁デザイナーの原田織ヱは食べることが大好き。おなかが空いたら,アイデアに詰まったら,美味しそうなものを見つけたら,本能の赴くままに食事へ向かいます。数ある料理の中でも,特にス…

勇介君、いくら恋でもそれはストーカーです 恋愛初心者の危ない恋模様『ゆーあい』の話

高橋勇介君15歳。高校入学式の当日に一目惚れをしました。お相手はクラスメートの相沢あいさん。生まれて初めてのトキメキに、彼女へ話しかけることさえできない勇介君。しかし、あふれる恋心を抑えつけることは出来ず、彼は行動を起こしました。 とりあえず…

遺伝子の海で生きる、ヒトとヒトならざるものと『螺旋じかけの海』の話

遺伝子操作が産業化し、複数の遺伝子を掛け合わされた生物・キメラ体が多く生み出された世界。そしてそこは、ヒト種優生保護法により、ヒトとしての人格を持ちながらヒトではないとされ、差別や迫害に苦しむ、あるいは金持ちの玩具として売買されるものが生…

彼女はのぼる みんなは見つめる 『のぼる小寺さん』の話

高校一年生の小寺さんは、クライミング部に所属する女の子。大好きなボルダリングに毎日精を出しています。明るい髪の色や、他人と群れない性格もあって、クラスメートらからは少々遠巻きにされていますが、誰に対しても優しく気を遣え、存外素直な性格から…

科学者は気になるあの子の夢を見るか?『決してマネしないでください。』の話

某工科医大に在籍する掛田君は、中高と男子校に通い、ようやく入った大学は、一学年60人のうち女性がたった二人の物理学科。女性に免疫のないそんな彼が食堂のおねえさんに恋をして、一世一代の告白をしました。 「僕と貴方の収束性と総和可能性をiで解析…

「もしや私が異常なのか」いえ、みなさん異常です 『お尻触りたがる人なんなの』の話

「おい フェラって知ってるか」 「斉藤 おまんま見せてくれね?」 「じゃあどうしたら尻をなでさせてくれるんだよ!!!」 「沢城嬢は己の女陰の内を見たことが無いそうだ」 衝撃的な発言から始まる、数多の卑猥な話。お下劣にお下劣を重ねながらも不思議と…

一杯のラーメンから生まれる小さな奇跡『ラーメン食いてぇ!』の話

ウイグル自治区でのロケ中事故に遭い、荒野を一人さすらった末に死を覚悟したグルメ評論家・赤星亘。 最愛の妻に先立たれ、店をこれ以上続ける自信を喪ったラーメン屋の老店主・紅烈土。 いわれのない誹謗中傷に苛まれ、人生に絶望した女子高生・紅茉莉絵。 …

五人の作家によるそれぞれの蟲の物語 『蟲師 外譚集』の話

蟲。それは、私たちが普段知るものとは別の形をした命。より生命の現生体に近いもの。此処にも、其処にも、彼処にも、到ところに蟲はいるけれど、それを見ることのできる者は少なく、共に在る術を知る者はさらに少ない。 蟲と共に在る術を知る者、人は彼らを…

私だけの悪魔を探す、ある少女の旅『フラウ・ファウスト』の話

ファウスト博士。それは、悪魔メフィストフェレスと契約し、悪徳の限りを尽くした一人の伝説の男。多くの人間が知る、おとぎ話フォルクスメルヒェンの登場人物。けれど、少年マリオンが出会った、少女ヨハンナ・ファウストこそ伝説上のその人だった。彼女の…

転生先の最弱ゴブリンからのし上がれ! 『Re:Monster』の話

ある日、妹のように思っていた女の子からめった刺しにされて死んだはずの俺は、なぜかゴブリンに転生していた。前生では、ESP持ちの上に強化手術を受けた強化人間ブーステッドマン俺が、今生ではなんの因果かか弱いモンスターのゴブリンの赤ん坊。しかし…

いずれ滅びるこの町で、今日も私たちは生きています 『花井沢町公民館便り』の話

私たちの住む花井沢町は、とても小さな町です。そして、とある事故のせいで、生きているものが出ることも入ることもできなくなった町でもあります。町の中には住民がいますが、もちろんみんな、出ることも入ることもできません。あと200年も経てば、きっと滅…

ゴミ山で暮らす二人の、奇妙でさびしい日常『ビーンク&ロサ』の話

ゴミ山の片隅に放置されている、壊れたキャンピングカー。ビーンクとロサは二人でそこに住んでいた。まだ少年と言ってもいいビーンクと、まだ少女と言うほかないロサ。学校へも行かず働きもせず、時々怪人の一味の手伝いをして、二人で暮らしていた。盛り上…

かわいい亜人ちゃんたちの、普通に楽しく普通にちょっと辛い日々 『亜人ちゃんは語りたい』の話

亜デ人ミ。それは特別な性質を持った少数の人間たちの総称。ヴァンパイアやデュラハン、サキュバス、雪女など、かつては神話や伝承などのモチーフにもなっていた存在は、迫害や差別の歴史をたどりながらも、近年は社会的な保障も整備され、一般社会に溶け込…

「私だけのバレーをやる意味」を探す物語 『その娘、武蔵』の話

全中女子バレーで優勝の立役者となった、兼子武蔵。弱冠14歳にして180cmを越す身長から繰り出される強烈なスパイクは、高校ひいては実業界からも熱い視線が送られていた。だが、全中優勝時のインタビューで武蔵の口から爆弾発言が飛び出した。 「バレー辞…

嫌いなゲームで私はあなたを倒す 『Wizard's Soul 〜恋の聖戦〜』の話

Wizard's Soul。それは国際的に人気のカードゲーム。進学も就職も、恋も友情も、これが強ければオールオッケー。そんな、今とは少しだけ違う日本で、女子中学生の一之瀬まなかは苦悩していた。理由は甲斐性のない父親。腕も無いくせに賭けカードで生計を立て…

バイクに乗って駆ける、日々の中の少し不思議 『コトノバドライブ』の話

軽食屋で働くすーちゃんはバイクを買ったばかり。中古屋で見つけた、形の気に入った古いバイク。それに乗って彼女はどこへでも行く。足の向くまま気の向くまま、排気音を軽快に鳴らしながら。海辺に山中、街中に廃道、彼女が行くそこには、なにか不思議なこ…

北の大地に隠された黄金を追う、伝説の兵士とアイヌの少女『ゴールデンカムイ』の話

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 野田サトル出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/01/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (20件) を見るということで、野田サトル先生『ゴールデンカムイ』のレビューです。明治末期の北海道を舞…

鬱屈した日々と、そこに吹き込む風と 『さよならガールフレンド』の話

高校三年生の滝本ちほは、田舎での生活に倦んでいた。閉鎖的な人間関係。噂話くらいしかない娯楽。監獄のように取り囲む自然。出口も未来も見えない生活に、吐き気すら感じていた。 ある夏の日、ちほは恋人・高岡の浮気を知る。相手は尻軽と悪名高い、ビッチ…

腹が減っては戦ができぬ 魔物を食べてダンジョン探検『ダンジョン飯』の話

ある日存在が白日の下にさらされた、地下深くに眠る黄金の王国。その深奥にあると言われる宝を目指し、人々は我先にとダンジョンへ潜った。待ち受けるモンスター、食人植物、罠。そして、空腹。深く潜れば潜るほど、モンスターの攻撃は苛烈になり、手持ちの…

世界の神秘に触れるのは大巫女見習いの一人の少女 『一変世界』の話

“神の森”の中心にあるガーデラン女神の神殿。それは、人々の生活の中心であり、信仰の中心でもあった。けれど、その頂点にいるはずの大巫女の不在が長く続いており、今は大巫女見習いのプーリョが、大巫女になるべく日々修行を積んでいた。 神殿。それは神秘…

女子力を上げて物理で殴れ!『女の友情と筋肉』の話

村上イオリ メーカー勤務 身長195cm 握力97kg 神田ユイ 商社OL 身長189cm 100M走10秒8 小西マユ アパレル販売員 身長186cm ソフトボール投げ85m 女子力と筋力の高い三人娘は、恋に仕事に友情に、毎日が大忙し! 辛いこともたまにはあるけど、日ごろ鍛えた…

「こども」が踏み出す「おとな」への一歩 『アマリリス』『スイミング』の話

母親が作った借金のために、「おとなのおみせ」で女装して働くことになった11歳の少年ジャン。それまでの平凡ながらも幸せな生活が壊れてしまった中で出会った、同い年の少年ポールとの交友に唯一の慰めを見つけていたたジャンだけど、自分が汚いものになっ…

「産む男」たちが高校生活で狙うはお嫁さん『白馬のお嫁さん』の話

時は2063年。今より半世紀先の未来。技術の発展により種々の問題は解決し、そしてその技術によってまた別の問題が生まれている、そんな時代。15歳の氏家清隆は、極端にリスクを嫌う性格を直すために父親から一人暮らしを強いられ、北海道は礼文島から神奈川…

小学生から高校生へ 幼馴染み二人の「幸せな蛇足」『ゆあまいん』の話

小学校以来の幼馴染みである舞と吉岡。腐れ縁が腐りすぎて、どうやって距離を詰めたものかと思い悩んでいた吉岡だけど、中学校の卒業式の日に同級生から背中を押され、なかば無理やり舞と恋人同士に。でも、良くも悪くも気を遣わなくて済んでいた今までの距…

夏の日に少年は男になり、少女は恋をする『子供はわかってあげない』の話

夏の大会に向けて練習に励む水泳部のサクこと朔田美波。休憩時間にふと見た校舎の屋上にあった人影が気になって、練習後にそこへ走れば、いたのは去年同じクラスだった書道部のもじこと門司昭平だった。二人ともアニメが好きということが知れ、仲良くなる二…

彼女らはそれに乗るのか、抗うのか 『運命の女の子』の話

人が生まれる時に必ず「呪い」をかけられるようになった世界。16歳になるとその呪いが発動し、人はそれを克服しなくてはいけない。ただ呪いの中身は千差万別で、軽重もある。呪いが大きければ大きいほど、それを克服した人は偉大な人物になるという。 そん…

青春 それはニマニマのラブコメディである 『徒然チルドレン』の話

高校生。それは甘酸っぱくも恥ずかしい青春のかたまり。好きな人もできるし、恋人もできるし、告白もするし、ふられもするしで、喜びと悲しみがてんこ盛り……徒然チルドレン(1) (講談社コミックス)作者: 若林稔弥出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/16メ…

女子大生がひた走る電子工作色の青春『ハルロック』の話

小さい頃は、できるものならなんでもドライバーで分解して周りを困らせていた少女・向坂晴。分解魔だった彼女も、長じるにつれその性格は鳴りを潜めていたのだが、高校生になってふとしたきっかけで出会った電子工作のおかげで(せいで)、また違った方向に…

再会した幼馴染みのいびつで不穏な関係 『シュガーウォール』の話

10年前に父母を亡くし、そしてつい一か月前にも姉を亡くした高校生・柚原(ゆはら)。なんとか一人で暮らす中、見覚えのないベリーショートの女の子と出会う。だが、自分を呼ぶ「ゆんちゃん」という響きに、相手がかつて隣に住んでいた幼馴染み・黄路(こう…

車椅子の美少女と寡黙な青年 厳しい時代に二人が探すものは 『春風のスネグラチカ』の話

時は1933年、ソヴィエト連邦の北西部に位置するカレリア自治共和国で、湖畔で絵を描いている男が一組の男女に話しかけられた。車椅子に乗った美貌の少女と、それを押す寡黙な青年。少女は、湖畔に立つ別荘の管理人である男にそこへ一週間住まわせるよう賭け…

めんどくさい女の子に振り回されるのは天国、なのか?『お前ら全員めんどくさい!』の話

高校の国語科教師、國立国彦。新任ながらも担任を持ち、なんやかやと日々をこなしている。けれどある日、ふとしたことから一人の女生徒・一宮数美に懐かれて以来、どうやらモテ期が来てるらしい。泣き虫無口眼鏡。先生専門のビッチ。ツンデレ委員長。わがま…

光る女の子は恋してる証拠 じゃあ彼女は…? 『恋は光』の話

男子大学生・西条は、中学に上がった頃から恋をしている女性が光って視えるようになった。けれど、自分に向かって光ってくれる女性がなかなか現れないでいる内に、いつしか彼は恋愛そのものを遠ざけるように。そんな西条がある日大学の講義で出会ったのが、…

しゃべるクマと暮らす限界集落の中学生巫女『くまみこ』の話

東北のとある山奥にある熊出村。そこに伝わる伝説によれば、かつて猛威を奮った人食いクマは一人の娘の説得により改心し、以降村のために働き、村人と共存したという。その末裔である人語を解するクマ・ナツと、クマと村人の橋渡しとなる巫女のまち。村の守…

そして今日も劇は続く 不自然な日々とともに 『レストー夫人』の話

「レストー夫人」。それは、ある高校の2年生が毎年行う劇の演目。7つのクラスで同じ劇からそれぞれ異なる台本を作るため、7つの「レストー夫人」が毎年上演される。 ある年のあるクラス、そこには志野という少女がいた。西洋人じみた美しい顔立ちの彼女は…

神話にメガネっ娘に神話と、少年の心をくすぐる『昔話のできるまで』の話

現代によみがえった日本神話。漫画研究会のハードな漫画指南。魔女に命を救われた少年。おっぱいおさげ眼鏡と「ネズミの嫁入り」の融合。小学生男女と龍の出会い。第二次大戦末期ドイツでの戦車逃避行。豊富な知識と濃厚な趣味に裏打ちされた、山田穣初の短…